元会長 故・谷口健康氏の寄付金により1966年に設立され、浜松地方在住者で教育・科学・文化の諸分野で高い業績をあげた個人・団体の功績をたたえ、今後の奨励の意味をこめて表彰するものです。
谷口賞を受賞された鈴木眞一氏(2012.1.21) |
浜松ユネスコ谷口賞受賞者名簿 | |||
回 | 年 度 | 受 賞 者 名 | 受 賞 理 由 |
1 | 1966年度 | 池 谷 薫 | 天体観測を続け、イケヤ彗星を発見。 |
2 | 1967年度 | 小百合 葉 子 | 劇団「たんぽぽ」の主宰者。20有余年間日本の少年少女の文化の向上に尽力。 |
3 | 1968年度 | 小 池 恒 雄 | 浜名湖周辺の食虫植物の分布生態の調査研究。「浜名湖の食虫植物」を出版。 |
4 | 1969年度 | 渥 美 静 一 | 郷土史の研究。浜松市史の編纂に尽力。 |
5 | 1970年度 | 松 本 長十郎 | 私財を投じ武者小路実篤美術館を開設。郷土文化の向上に尽力。 |
6 | 1971年度 | 太 田 猪 作 | 産業気象を30年間に亘り調査研究。地域産業の振興に尽力。 |
7 | 1972年度 | 山 浦 俊 治 | 子羊学園を開園。心身障害児の訓練教育に努力。 |
8 | 1974年度 | 近 藤 用 一 | 多年にわたる郷土資料の収集及び研究。その資料約8,000件を市に寄贈。 |
岡 村 静 致 野 飼 享 |
学生時代より17年余にわたり浜松ユネスコ科学教室の運営に尽力。 | ||
9 | 1975年度 | 佐々木 茂 | 俳人蒼山の研究。蒼山全集2巻を出版。 |
10 | 1976年度 | 久 米 和 雄 | 天文知識の啓蒙に尽力。 |
11 | 1977年度 | 浜松読書文化協力会会長 稲 勝 正 弘 |
市立図書館の図書資料充実と読書を通じ自主的文化活動に尽力。 |
12 | 1978年度 | 寺 田 泰 政 | 賀茂真淵翁の業績研究。「賀茂真淵の生涯と業績」を出版。 |
13 | 1979年度 | 浅 井 忠 | 各種時計の蒐集。時に関する広範な研究に尽力。 |
14 | 1980年度 | 渡 辺 一 雄 | 昆虫の分布生態の調査研究。新種の発見や自然環境の保全に尽力。 |
15 | 1981年度 | 小 池 鈴 江 | 詩の創作活動に尽力。同人誌を発行し市の文化活動に貢献。 |
竹 内 春 江 | 俳句・油絵・小説等多彩な芸術活動に尽力。優れた作品を発表。 | ||
16 | 1982年度 | 原 田 康 次 | 写真による創作活動に尽力。優れた作品を発表。 |
17 | 1983年度 | 後 藤 一 夫 | 詩をはじめ多くの文芸創作活動に尽力。優れた作品を発表。 |
18 | 1984年度 | 山 下 勇 | 植物の分布や植物の調査研究。自然環境の保全に尽力。 |
19 | 1985年度 | 浜松交響楽団理事長 宮 沢 広 |
定期演奏会及び音楽教室等を開催して市の音楽文化の発展のために尽力。 |
20 | 1986年度 | 百合山 羽 公 | 俳句の創作活動に尽力。「労苑」等の選者。同人雑誌を発行。 |
21 | 1987年度 | 和久田 実 | 1983年から1986年にかけて4個の新星を発見。これは日本では3位。 |
22 | 1988年度 | 遠 山 詠 一 | 高等学校等の吹奏楽演奏の指揮者として吹奏楽等音楽の普及発展に寄与。 |
23 | 1989年度 | 菅 沼 五十一 | 文学活動に尽力。作品多数発表。ユネスコ活動の普及発展に貢献。 |
24 | 1990年度 | 本 田 猪三郎 | 浜松ユネスコ科学教室の開設に参加。その運営業績は大。「遠州路の史跡探訪」、「私の随筆手帳」等の著者。 |
25 | 1991年度 | 平 山 喜 好 | 文芸創作活動を展開。労苑の選考委員並びに編集委員。 |
26 | 1993年度 | 岡 本 和 孝 | 意欲的に演劇活動に取り組み、千本近くの作品に出演。脚本演出に精進。 |
27 | 1994年度 | 二 橋 加代子 | 浜松の伝統文化の一つである郷土玩具「浜松張り子」の技術を習得し継承した業績。 |
28 | 1995年度 | 公園を愛する会 | 「緑と水と土」をテーマに、浜松城公園を中心とした自然環境の保全、佐鳴湖の浄化と環境整備などに尽力。 |
29 | 1997年度 | 原 田 喬 | 文芸創作活動に精進し、句集及び随筆集を発刊した業績。「椎」を主宰し高齢の現在も後進の育成に尽力。 |
浜松市立高等学校 生物部 |
浜松市を中心とした動植物の研究。佐鳴湖・浜名湖・都田川を中心とした水質調査と自然環境の研究及び佐鳴湖の浄化対策の提言など、伝統に培われた地道な努力による業績。 | ||
30 | 1999年度 | 安 池 澄 江 | 浜松の文化小史とも言える「浜松百選」の編集長として街の情報、埋もれた街の歴史・伝承やかくれた人材など地域文化の発展に寄与した業績。 |
31 | 2000年度 | 渥 美 登良男 | 地域や旧家の古文書・史料の解読及び翻訳や浜北市史の編纂などに当たられる傍ら、現在も古文書同好会の指導育成に尽力しており、地域文化の向上発展に寄与した業績。 |
32 | 2001年度 | ユーカリ文庫(村櫛町) | 「都市部に負けない文化の発信源」を理念として、村櫛地区での献身的なボランティア活動としての図書館運動、文化活動を継続し、地域文化の向上に寄与した業績。 |
33 | 2002年度 | 鈴 木 正 之 | 郷土史資料の蒐集整理及びその研究と新編浜松市史編纂に携わり、常に真摯な姿勢で尽力している業績。 |
34 | 2003年度 | 浅 見 誠 一 | 地域の染物産業の内、特に天然藍によるあい染の加工技術の改善、古代あい染の解明とその技術伝承に尽力した実績。 |
35 | 2005年度 | 横尾歌舞伎保存会 | 多年に亘り、地域と連帯して伝統農村歌舞伎「横尾歌舞伎」を護ってこられ、地域文化の向上発展に大きく貢献された。 |
36 | 2006年度 | 浜松放送劇団代表 村 越 一 哲 |
戦後の文化や芸術の香りに触れることの少なかった時代から現在に至るまで、人々に大きな心の潤いを与え続け、地域文化の向上発展に著しく貢献した実績。 |
37 | 2007年度 | 大栗安棚田倶楽部 | 棚田をその持つ役割や棚田のある自然の大切さを訴え、人々の営みと自然の調和した美しい地域の文化遺産である棚田を日本の農村の原点として護っていく取り組みが評価された。 |
山 下 孝 | 浜松史跡顕彰会専門委員として、郷土や世界の文化遺産の調査に携わり、講演会などによる社会教育活動や、文化遺産保護の啓蒙活動を精力的に行う。 | ||
38 | 2008年度 | 小 西 貴 | 空襲前の浜松市の街並みを後世にのこそうと30年以上の歳月をかけて、色々な人から情報を提供してもらい、地道な手作業で作成された地図は、史料的価値が高いと評価された。 |
39 | 2010年度 | 山 本 和 子 | ソーラーエネルギー利用の普及をはじめ、廃棄物、ダム、環境ホルモン等が環境に及ぼす影響への意識啓発活動や、植樹など市民レベルでの環境問題解決に向けた活動が評価された。 |
40 | 2011年度 | 鈴 木 眞 一 | 60年余りに亘り、会員、役員として、浜松ユネスコ協会を支えてこられた。総務委員長、監事を歴任し、現在は顧問兼監事に就任。国際交流研究会、市民大学の開催など画期的な事業を展開し、地域の社会教育、文化振興に寄与された。 |
41 | 2013年度 | 静岡県建築士会 西部ブロック まちづくり委員会 |
浜松市から磐田市にかけての天竜川流域おける伊豆石の蔵を対象に分布調査や聴き取り調査、歴史や流通に関する学術調査を行い、文化的価値の高い貴重な地域遺産であることを検証した。調査内容を広く市民に知らしめ町の活性化にも寄与された。 |
※2014〜2015年度は選考なし。 |