ユネスコ−UNESCO−とは
United Nations Educational Scientific and Cultural Organization
“国際連合教育科学文化機関”の略称で、国連の専門機関の一つです。
本部はパリにあり、教育・科学・文化を通して世界平和と人類の福祉に貢献するため、世界の加盟政府と民間ユネスコ協会が一体となって事業をすすめています。
数々の事業の中でも、世界中にある貴重な自然や、独特の文化、優れた建築物などを後世に残すために行っている“ユネスコ世界遺産運動”は多くの方がご存じだと思います。
日本でも屋久島や白神山地などの自然遺産、京都や奈良などの歴史遺産が世界遺産に指定されています。
世界に数億人もいる、貧困や戦乱その他の事情で学校へ通えない子どもたちや、読み書きのできない大人たちを支援する“ユネスコ世界寺子屋運動”も活動の大きな柱となっています。
この運動で、これまでにアジアやアフリカ地域で71万人を越える人たちが、新しく建てられた学校へ通ったり、読み書きができるようになっています。
また、これらの活動は、“日本ユネスコ協会連盟”のホームページに詳しいことが書かれています。
それぞれの運動へ参加する方法なども掲載されています。ぜひ一度訪れてみてください。
さて、日本は1951年の第6回ユネスコ総会で認められ、国連加盟に先駆けてユネスコに加盟しました。
これより先、1947年には、ユネスコの理念に共感した人々によって、世界でも最初となる民間ユネスコ協会(国連の機関の一部ではなく、いわゆるNPOに相当します)が仙台市で発足し、日本のユネスコ加盟の頃には、100を越えるユネスコ協会と、数多くの高校や大学のユネスコクラブが活発な活動を展開していました。
この、平和と文化を重んじる民間ユネスコ運動が大きなうねりとなり、世界に日本は平和を愛する国であることを印象づけました。
それがユネスコへの加盟、そして国連への加盟へとつながっていったのです。今、それから半世紀が経った今、日本の民間ユネスコ協会は300あまりに増えました。
その中心となっているのが、上で紹介した“日本ユネスコ協会連盟”です。
この、日本で始まった運動は、世界に5000を越える民間ユネスコ協会を誕生させました。
そして、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」というユネスコ憲章のもとに、今日も世界のあちこちで活動しています。