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薄れゆく日本の風景

おかあさん。港をうめたらぼくらのふるさとがなくなっちゃうじゃないか…

日本のふるさとが消えていく

「鞆の浦」は、万葉の時代から潮待ちの港として栄えてきました。万葉集にも句が7首残されている本当に古い町です。中世には足利尊氏が「鞆」幕府を開くというなど、歴史のいたるところで登場してくる所です。今では、「崖の上のポニョ」で話題となり、坂本龍馬でも話題になっているところです。
1983年、この「鞆の浦」に黒船がやってくるようなことがおきました。この鞆のまちの港湾を一部埋め立て、橋をかけるという港湾埋立事業計画が持ち上がり、大騒ぎになりました。それを聞いた私の子どもがこう言ったんです。「おかあさん。港をうめたらぼくらのふるさとがなくなっちゃうじゃないか…」それから私たちは、「鞆の浦」の歴史・文化・風土を守る運動に入っていきました。
<鞆の浦の港湾(1)>
<鞆の浦の港湾(2)>

市民の手で守り伝える

私たちは、シンポジウムやイベントを開き、などいろいろな機会に鞆の良さを伝えようとしました。様々な専門家のご協力もいただき、ICOMOSには世界遺産級の貴重な遺産であると言っていただけるようになりました。しかしそれでも港を埋め立てる計画は止まることはありませんでした。ついに訴訟までに発展することになりました。鞆の浦の世界遺産訴訟と名づけられ、2年間戦ってまいりました。そして、「県は鞆を埋め立ててはならぬ。」という判決が下されたのです。日本で始めて景観が公共事業を止めた画期的な判決でした。

未来の子どもたちへ

判決が下された瞬間、涙を流しながら抱き合って喜んだ光景を今でも忘れることはできません。鞆を維持するためには大変な努力がいります。しかし、この町並みがあるからこそ、鞆のコミュニテイが今でも維持できているんだという自負があります。「鞆の浦」を子ども達の世代、そしてさらにその先の「未来」へ引き継いでいくために、これまでの取り組みを継続・発展させながら、発生する課題を解決していきたいと思います。

「プロジェクト未来遺産」活動家の証言
特定非営利活動法人鞆まちづくり工房 代表 松居 秀子さん

未来遺産運動に協力する

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

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