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活動報告

アフガニスタン

基本情報

長年にわたる戦争や内戦などの混乱により、教育システムが崩壊し、アフガニスタンの識字率は世界でも最低レベルとなってしまいました。タリバン政権下にあった1995年から2001年まで、女子に対する教育は一切禁じられ、戦乱に巻き込まれた学校は破壊、または強制的に閉鎖されていました。

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地域の課題

女性の識字率の低さ

女性は教育を受ける必要がないという考え方や、女性が外出することへの抵抗などの慣習が残っているため、女子・女性向けの基礎教育の機会が限られています。特に農村地域では、女性の識字率は5%にも満たないといわれています。

国家再建のための人材不足

1979年の旧ソ連軍の侵攻以来、戦争や内戦などの混乱が続き、多くの国民が兵士や難民になることを強いられたため、国家再建のための人材が著しく不足しています。

活動概要

首都カブールに現地事務所を置き、カブール県、パルワン県、バーミヤン県の3県を対象に、主に女性を対象とした民家での識字教室支援と寺子屋(CLC)の設立・運営を通した人材育成や収入向上活動を行っています。

これまでの活動成果

対象地域:カブール県、パルワン県、バーミヤン県全16地域

識字クラスの展開による女子教育に対する意識の変化

成人識字率(15歳以上)が32%と言われるアフガニスタン。特に農村部の女性では10%以下の地域もあります。2002年のプロジェクト開始から寺子屋や民家での識字クラスを520クラス実施し、教育の機会がなかった人びと14,630人が識字能力を獲得することができました。そのうち女性学習者は11,342人で78%を占めます。女性の教育に対して保守的であった村の男性リーダーたちが、自ら識字者になることで、女性への基礎教育の重要性を理解し、支援を要請するようになりました。

幅広い学習者

地域の教育事務所の役割も果たしている寺子屋(CLC)には、学習者が集っています。これまでの支援で、識字教育、初等教育、技術訓練(裁縫、刺繍、革製品づくり、カーペットづくりなど)に参加した人は、のべ22,911人にのぼります。

ノンフォーマル教育の必要性の高まり

カブール郊外にはタリバンやISIS(イスラム国)から逃れてきた人々が国内避難民キャンプで厳しい生活を強いられています。食料や暖房なども十分ではありませんが、子どもたちには教育の機会もありません。そのような状況において、国内避難民への識字クラスも開始しました。ノンフォーマル教育の必要性は、このように帰還難民や国内避難民の間でも高まっています。

2016年度の活動報告

懸命に識字テストを受ける少女たち

■新たな寺子屋で読み書きを学ぶ

前年度に新しくできたカブール県パグマン郡バボ村の寺子屋(CLC)で9か月間の識字教室を実施。5クラスで135人が学ぶことができました。カブールとバーミヤンでも識字クラスを実施。合計で450人が卒業できました。卒業生は、短い文章や手紙が読めるだけでなく、簡単な計算もできるようになりました。

ミルバチャコット郡に建設中の寺子屋

■16軒目目の寺子屋を建設中

カブール県ミルバチャコット郡に16軒目となる寺子屋を建設中。郡内の5万人のうち、約1万8000人が非識字者といわれているこの地域では、人々が新しい寺子屋の完成を待ち望んでいます。完成予定は2017年10月です。

女性に人気の裁縫クラス

■家計に結び付く裁縫クラスは女性に人気

寺子屋では基礎的な識字能力に加えて、裁縫や刺繍、羊革製品づくりなどの技術訓練クラスを実施しています。2016年度は237人が参加。卒業生の1割ほどは自分で裁縫ショップを経営し、生計を立てられるようになります。そのことによって自分に自信がつき、社会に積極的に参加する女性が増えてきています。

バポ村にある寺子屋の識字クラスで

■2017年度へ向けて

識字クラスと職業訓練クラスを継続し、アフガニスタン政府の目標である「2021年までに識字率60%」達成を目指します。

成人識字率(15歳以上):32%(アフガニスタン教養省)
開始年:2002年
実施団体:日本ユネスコ協会連盟アフガニスタン事務所
現地パートナー:アフガニスタン教育省

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階

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