ページ内を移動するためのリンクです。

活動報告

カンボジア

基本情報

年間世界中から250万人程の観光客が訪れる世界遺産「アンコール」。この遺跡があるシェムリアップ州では、観光業の恩恵を受けている都市部と農村部に経済的な格差が生まれています。また、1975年から約4年間続いたポル・ポト独裁政権によって、人口の約4分の1もの人びとが虐殺され、教育システムが崩壊しました。

Loading...

プロジェクトの背景

不安定な収入

支援村の住民の多くは農民ですが、洪水や干ばつにより十分な農作物が収穫できず、収入が安定していません。副業の収入も不安定なため、貧困農民の半分は1年のうち3~6ヶ月間、食べ物に困る生活をしています。

人材不足

ポル・ポト政権時代に、多くの知識人が虐殺されるとともに、多くの国民の命が奪われたことで、35歳以上の人材が大きく不足しています。

初等教育の中途退学が多い

貧困、親の教育に対する理解不足、児童に学習習慣がないため授業を理解できない、学校などの不特定多数の人びとが集まる環境に児童が適応できないためといわれています。

活動概要

シェムリアップ州内の貧困地域に暮らす人びとを対象に、識字教育や収入向上支援を行うと同時に、モデルとなる寺子屋(CLC)を設立し、その運営に必要な知識や技能を行政職員にノウハウを伝えるなど、人材育成にも力をいれています。

これまでの活動成果

対象地域:シェムリアップ州内11郡16村

寺子屋が現地教育省からCLC(Community Learning Center)のモデルとして採用

カンボジア政府の教育目標(非識字者をなくす、技術習得による貧困解消など)の達成のためにCLCが有効なメカニズムであると認識されるとともに、寺子屋の取り組みがモデルとして教育省作成の「CLCマニュアル」に反映され、全国に展開されています。

寺子屋から公教育(中学校)への橋渡し

2012年から、貧困などで小学校を中途退学せざるを得なかった10~16歳の子どもたちに対する「復学支援クラス」を行い、これまでに613人が学びました。小学校6年間分の学習内容を寺子屋で2年学んで修了試験に合格すると、公教育の中学校に入学できる仕組みです。

多彩な収入向上・職業訓練プログラム

子どもたちが学び続けるには、大人たちが安定した仕事に就き、子どもを働かせる必要のない環境をつくることが不可欠です。寺子屋では、ホテイアオイ(水草)、ココナツ、ヤシ材、い草などの天然資源による「手工芸品作り」、牛、豚、鶏などの「家畜飼育」、野菜栽培などの「農業技術」など、さまざまなプログラムを実施し、収入向上を目指しています。これまで932人が参加し、収入向上につながる技術を身に付けました。

2013年度の活動報告

新しくできたポングロ・クラオム寺子屋

■16軒目の寺子屋が完成

チクライン郡ポンロピー村に新たな寺子屋が完成しました。この地域では15歳以上の住民の非識字率は15.5%、6-14歳の人口のうち学校に通っていない子どもは約20%に上り(2015年現在)、来年度からの活動に村人の期待が高まっています。

中学校に進学した子どもたちの目は真剣

■学びのチャンスを大人にも子どもにも

15歳以上の成人を対象にした8か月間の「識字クラス」では、368人が卒業することが出来ました。貧困などで小学校を中途退学せざるを得なかった子どもたちには、寺子屋で2年間、小学校の内容を学ぶことができる「復学支援クラス」10クラスを開催し、234人が参加しました。

ホテイアオイで家具も作れるように

■収入を得る技術を身に着け喜びの声

「手工芸品作り」「伝統音楽」「小口融資」などの活動に、合計390人が参加し「自分は技術などを学べて、得た収入で子どもを学校に通わせることができた」と喜びの声が上がっています。

寺子屋が地域発展の原動力に

■3軒の寺子屋が支援を”卒業”

寺子屋では、将来的に寺子屋が村の人びとの手で持続的に運営されるよう、人材育成も重視してきました。各寺子屋では、村の選挙で選ばれた住民が「寺子屋運営委員」となり、研修を受けながら、活動計画・実施・日本の募金からなる予算執行などをボランティアで担っています。この積み重ねが実り、2006~08年から活動しているチョンクニア、コックスロック、プレイクロッチの3軒の寺子屋は、運営委員会がきちんと機能し、識字や復学支援クラスなど基礎教育支援が終わる等の条件を満たしたため、2017年度から支援を”卒業”し、自立運営に移行できる見通しとなりました。

成人識字率(15歳以上):74%
開始年:2006年
実施団体:日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所
現地パートナー:シェムリアップ州教育青年スポーツ省ノンフォーマル教育課

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階

アクセスマップ
Loading

支援のお願い(活動への参加)

日本ユネスコ協会連盟の活動資金は、皆さまの寄附金によって成り立っています。皆さまのご支援・ご協力をお待ちしております。

関係者の皆さま