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活動報告

ラオス(終了)

基本情報

近年著しい経済発展を遂げている東南アジアに位置していながら、その経済成長から取り残されている最貧国のひとつです。EFA(Education For All)グローバルモニタリングレポート2011によれば、一日2ドル以下で生活する人びとが国民の77%を占め、そのうちの44%は一日1.25ドル以下の生活を強いられています。

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事業の背景

貧しい山岳地帯

人口の多くが暮らす山岳地帯では、稲作による生計の確保で精一杯の毎日を送っています。
支援地の12村はその中でも特に貧しい地域です。

初等教育のみならず成人教育がまったく行き届いていない

成人や中途退学した子どもたちが学べる場を増やすことを目的に、90年代に政府や国際機関、他のNGOによってラオス全土に地域の学習施設が設置されました。しかし、政府の財政が続かず、外国からの資金が途絶えた後は、使われなくなってしまった施設が数多く存在しました。

活動概要

ラオス教育省ノンフォーマル教育局と連携して、成人や初等教育を普及を目指しています。使われなくなってしまった地域の学習施設を再生し、外国からの支援がなくても持続できるようなCLCの運営を目指し、ラオスの行政担当者や地域の代表者などに運営のノウハウを学ぶ機会を海外研修(ベトナム)を含めて実施しています。

これまでの活動成果

対象地域:ルアンパバン県の4郡12村

1000人の寺子屋運営者を育成

私たちのプロジェクト終了後もラオスの人たちの手で寺子屋を使い続けられるよう、村の人たちをはじめ、中央・県・郡・村レベルの各教育行政担当官など1000人を超える人たちに運営トレーニングを行いました。

大人を対象としたプログラム

寺子屋では、ラオス教育省が指定する15歳から40歳の文字の読み書きができない人たちのために、識字教育や収入向上プログラムを実施。仕事をもつ人たちが学びやすいよう、クラスは早朝や夕方または土日などに行われます。

2010年度の活動報告

村人手作りのハポワン村の寺子屋
村の建物を使ったナギュー村の寺子屋

■建物+αの重要性

90年代に国際機関や他のNGOなどの支援によって作られて支援の終了とともにその多くが使われなくなった地域の学習施設。その原因は政府の財政不足と海外資金に依存しがちな運営体制にあったと言えます。この教訓をもとに、持続可能な寺子屋の構築を目指して2008年にラオス政府が日本ユネスコ協会連盟に要請した支援は、寺子屋を管轄する地方自治体の能力強化と村の人たち自身が運営にかかわる寺子屋のモデルづくりです。

■自分たちの寺子屋という意識

プロジェクト3年目にあたる2010年には、これまでの8村に加え、新たに4村で寺子屋を開始しました。この4村では、村の人たちの寺子屋に対するオーナーシップ(主体性)を育むため、村にある資材で村の人たち自身が手作りした例や、もともとあった建物を寺子屋として利用している村もあります。特に支援先は地理的に町から遠く離れた山奥にあるため、村でメンテナンスができる建物が理想であり、そのためにさまざまな工夫が行われているのです。

村民の声

■村人の声が反映される寺子屋活動

私たちの支援終了後も、寺子屋が村の人たちの学習ニーズにそった学びを受けられる場となるよう、研修を通じて、村の人たち自身に寺子屋のしくみやその役割、運営の仕方を理解してもらいます。寺子屋の活動計画を立てるための講習では、自分たちの意見(声)が寺子屋のプログラムに反映されるため、村の人たちはみな積極的に参加していました。

研修の様子

■行政機関が寺子屋の活動をサポート

支援終了後、社会主義国のラオスでこの12村のモデルをラオス全土の村に広げていくためには、行政機関のサポートが必要不可欠です。私たちは、パートナーの教育省の担当者はもちろん、実際に寺子屋を管轄する県、郡、村の行政の教育担当者に寺子屋の運営・管理のトレーニングを行いました。実際に村に出向き、村の人たちのニーズは何か、活動にどれくらいの費用が必要か、活動をどのように記録していくのかなど、みな一丸となって村の生活向上のために尽力しています。

識字クラスの様子

■大人が生活に密着したテーマで識字を学ぶ

ほとんどの村の識字クラスでは、すでにレベル1(小学2年程度)とレベル2(小学3-4年程度)が終わり、レベル3(小学5年程度)の授業を行っています。授業のテーマには生活の中で役立つ知識や技術などが盛り込まれています。参加者の大半が農業で生計を立てているため、農業に関する新しい知識へのニーズが高まっています。保健衛生は女性の関心が高いテーマの一つです。

織物

■織物技術を学びと収入アップ

ポンサイ郡のタポ村、フアイノ村には、女性が祖先から受け継いできた伝統技術-綿織物づくりがあります。
近年、織機を買うお金が足りない、稲作に忙しいなどの理由でこの技術の伝承が廃れ始めていたことから、次世代に受け継ぎ、収入向上を図るため、寺子屋に通う女性たちで織物グループを作りました。若い人たちへ技術を伝承するとともに、作った絹織物を売り、2カ月ごとに100ドル程度の収入を得ることができるようになりました。

成人識字率(15歳以上):73%(EFAグローバルモニタリング レポート2011)
開始年:2008年
現地パートナー:ラオス教育省ノンフォーマル教育局
2010年度受益者数:人材育成研修/220名(教育省職員、寺子屋運営委員など)、成人識字教室/330名、収入向上プログラム/270名、図書室利用者/2236名

公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階

アクセスマップ
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