世界遺産委員会速報 平泉が世界遺産リストへ記載決定!
2011.06.28
6月19日から29日までUNESCO(本部:パリ)で開催されている第35回世界遺産委員会において、日本国が推薦していた「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」(岩手県)が世界遺産リストへ記載されることが決定しました。
中尊寺金色堂
本物件は、2008年7月に開催された第32回世界遺産委員会(カナダ・ケベックシティ)で「記載延期」の決議を受けましたが、再度2010年1月に推薦書を提出し同年9月にICOMOSによる再調査を経て、今回の世界遺産委員会にて世界遺産リストへの「記載」が決定しました。
構成資産は、中尊寺、毛越寺(もうつうじ)、観自在王院跡(かんじざいおういんあと)、無量光院跡、金鶏山(きんけいざん)の5件。浄土思想にもとづき現世における仏国土(浄土)の空間的表現を目指して、奥州藤原氏により造られたこれらの資産は、評価基準(ii)および(vi)に適合すると評価されました。*1
今回の登録で、日本の文化遺産は合計12件となります。
*1
(ii)建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
(vi)顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある。
中尊寺参堂 月見坂
毛越寺本堂
毛越寺 庭園
■UNESCO世界遺産センターはこちら(英文)
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