カンボジアより最新レポート!
アフガニスタンに引き続き、2月1日(火)、カンボジアでも新しい寺子屋(CLC※)がスタートしました!
カンボジアのシェムリアップ州プク郡ルエルコミューンに完成した、アンコール寺子屋プロジェクト7軒目のCLC。シェムリアップ中心部から北西に約 35km、でこぼこ道のため、車で約1時間かかるところにあります。周辺は見渡す限り田んぼが続き、水平線にはカンボジア名物の砂糖椰子の林が広がっています。
“モーソーソー・ルエル”(”モーソーソー”は現地の言葉でCLCの意)の名前で親しまれているこの寺子屋は、もともと昨年11月にオープン予定でした。ところが10月末にカンボジアを襲った豪雨と洪水で、寺子屋に続く道路が水に流されてしまい、延期を余儀なくされました。そして、ようやく自動車の通れるまでに道路の修復が終わった2011年2月1日、待ちに待った開所式が行われました。
カンボジアの朝は早く、開所式が始まったのは午前8:30。快晴で気温は25度くらいでした。会場入り口には、日本とカンボジアの旗を振りながら子どもたちが道の両側に並び、ゲストを迎えました。カンボジア教育省のチェイ・チャップ次官、シェムリアップ州のマウ・ブティ副知事が来賓として到着すると、既にステージに上がっている緋色の衣を着た僧侶の読経に祈りを捧げます。続いて、国家斉唱を行い、開所式が始まりました。開所式には約800人もの出席者が集まり、開所の喜びを分かち合いました。
最後にスピーチを行ったチェイ・チャップ次官は、カンボジアの少数民族地域で識字教育が始まった結果、その村に電気水道が来るようになった経験を紹介し、集まったルエルの人たちに、「この寺子屋を有効に使ってほしい、そして外から人が来たときにはこの寺子屋が村に役立っていることを大いに語ってほしい」との思いを述べ、州の教育局に向けても、「シェムリアップ州の教育発展のため、一つの郡に一つずつ寺子屋が設置されるよう頑張ってほしい」とメッセージを発信しました。
ルエルの寺子屋ではさっそく識字のクラスが始まります。また村の人が副収入を上げていくような活動も徐々に始めていく予定です。
※CLC・・・Community Learning Centerの略。寺子屋の意。