被災地へのメッセージ ~UNESCO平和芸術家(Artist for Peace) 二村英仁氏~
2011.03.31
この度の東北地方太平洋沖地震により被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
今、被災地で避難生活をしなければならない子供達の心情を思うと胸が痛みます。私達ひとり一人が出来る事は、自分の身の周りのたとえ小さな事からでも何か協力出来ることを見つけ、それらを継続して実行していく事だと思います。小さな事でもコツコツと続けていれば、やがてはきっとそれらが大きな力となることを信じています。
震災以来、日本に向けて世界各国から多大な援助や支援を戴いていることを私達は本当に感謝しています。UNESCO憲章前文にある「すべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神」が実現されていることをあらためて感じます。その礎となっているのが「教育」であり、「教育」こそ人類にとってかけがえのない財産です。被災した子供達はこれからどんな「教育」を受けることが出来るでしょう。一日も早く被災地の子供達が再びしっかりと学べる環境を私達の手で作らなくてはなりません。未来を担う子供達、その子供達の明るい未来のためにも、今こそ私達は一丸となって励まし合いこの困難を乗り越えていきましょう。私達に出来る事を毎日実行して頑張っていきましょう。
私がヴァイオリニスト・平和芸術家として出来ることは、復興の願いを音に込めて弾き続けるしかありません。そんな私の演奏が少しでも役に立つのであれば、いつ何時どんな場所へでも駆けつけて演奏したいと思います。
UNESCO平和芸術家
二村 英仁