フィリピンの伝統的知識継承プロジェクト シリーズ⑤
フィリピンの世界遺産活動では、教育の中で世界遺産である棚田を守っていくために必要な伝統的知識を学ぶことを目的として、教材を制作しています。
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伝統的な知識が、いかに世界遺産を保護・継承していくことに重要な意味を持つのかについて少しでもご理解いただくために、シリーズでお伝えしたいと思います。前回に続き、小学校3年生向けの教科書からイフガオの稲’Tinawon’について学びます。
Lesson9)
この写真のイフガオの女性たちは、棚田に稲の苗を植えています。
この女性たちが生活しているこの場所では、どのように水を管理
しているでしょうか。
Lesson10)
棚田は多くの森に囲まれています。これらの森は棚田とどのような
関係があるでしょうか。
また、この教科書をみなさんで翻訳して日本語版をWEB上に公開しませんか。
10名の翻訳(英語―日本語)ボランティアの方を11月11日から12月11日まで募集します。
詳しくはnfuaj_wh@unesco.or.jpまでご連絡ください。
レッスン9)の答え
稲が成長し、豊かに実るためには水が必要です。
乾燥によって地面のひび割れや、地すべりなどが起きてしまうため、
一年を通じて水を管理しています。
レッスン10)の答え
木の根に溜まった水はゆっくりと流れ、棚田に流れ込みます。
水を管理するためには、森を管理しなければなりません。
木を切った時には、代わりに新しい木を植えたり、
木を切りすぎないようにも配慮しています。
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