2011年度登録
生きもの元気、子どもも元気、漁師さんも元気な中津干潟保全活動
(いきものげんき こどももげんき りょうしさんもげんきな なかつひがたほぜんかつどう)
中津干潟海から山を臨む
活動概要・エリア
中津干潟は福岡県豊前市から大分県国東半島までの海岸線に広がる豊前海干潟の中心に位置する中津市沿岸の干潟で、全国で屈指の規模をもつ自然干潟である。生息する814の生物種の3割あまりがレッドデータブック等に記載の稀少種である。環境教育や情操教育の場として、近年「干潟」の役割が大きく注目される中、子どもたちを対象とした自然観察会や漁業体験等の実施、定期的な海岸清掃、学校教育や社会教育と連携した環境学習を通じ、保全啓発活動に積極的に取り組んでいる。また、国内の多くの研究者と協同し、干潟生物や環境の調査研究活動も継続して実施している。
フォトギャラリー
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代表者の声
理事長 足利 慶聖
水辺に遊ぶ会の活動開始からおよそ10年が経過した頃、私たちの活動はプロジェクト未来遺産への登録に後押しされることとなりました。このときの「生きもの元気、子どもも元気、漁師さんも元気な中津干潟を百年後も」という言葉は、以来私たちの活動の指針に。登録から10年あまりが経過し、中津干潟の重要性がようやく一般市民にも認知されるようになってきたように思います。次の10年、さらにまた10年と活動を未来につないでいきたいと思います。
参加者の声
W氏
小学生の時に干潟観察会に参加したのがきっかけで水産大学校に進学しました。地元で就職し再び水辺に遊ぶ会の活動に参加しています。この中津干潟は生物の多様性・希少性で注目されるのはもちろんですが、子どもの頃から自然に触れられる貴重な場所です。中津干潟は未来へ大切に残していかなければなりません。
Kくん
中津干潟の観察会や漁業体験などでカブトガニなどの絶滅危惧種がいっぱいいることが分かりました。地魚を使った料理教室で魚を三枚におろすことを覚えました。
Mさん
小さいときから、大人たちに連れられ干潟を歩きました。得意技は夏に行うカブトガニの幼生調査です。泥の中の2齢幼生は1㎝程しかありませんが、見つけられます。
活動の主な参加者
市民ボランティアの方々、地域の小学校の子どもたち、企業の方々、調査を行う大学生・研究者 など
団体情報
- 団体名
- NPO法人 水辺に遊ぶ会
- 団体所在地
- 〒871-0024 大分県中津市中央町2-8-35
- 連絡先
- 0979-77-4396
- リンク先
- NPO法人 水辺に遊ぶ会 HP
- SNS