宮城県名取市、就学支援奨学金の奨学生が決定しました。
桜前線も北上し、東北に春の便りが届くまであと少しとなりました。
この度、宮城県名取市で、ユネスコ協会就学支援奨学金の奨学生が決定しました。
この地域の奨学金の原資は、アクサ生命保険株式会社様をはじめ、全国の企業・団体・個人の皆さまからの温かいご寄付です。ありがとうございます。心より御礼申し上げます。
仙台空港を有する名取市は、空港の被害が大きく報道されましたが、空港だけでなく、海岸沿いの街である閖上(ゆりあげ)地区、北釜地区、広浦地区が全滅状態となりました。
閖上地区にある中学校は、大津波で1階まで浸水し、校庭も一面瓦礫で埋まりました。震災後は校舎の2階・3階が市民の避難所として使われていました。
現在この校舎は使用しておらず、授業は、市内の別の地域に建設された仮設校舎で行われています。
この地区に暮らしていた子どもたちの多くは仮設住宅から、または市内および市外の引越し先から、毎日巡回バスで仮設校舎に通っています。
現在、閖上地区では新しいまちづくりの話し合いが行われています。町の方々も行政も子どもたちも、みな復興に向けて一生懸命取り組んでいらっしゃいます。
町の復興が進むまで、まだまだ子どもたちの生活環境は不便が続きますが、この奨学金を通して、少しでも安心して勉学に励んでもらえるよう、支援者の皆さまと一緒にこれからも応援していきたいと思います。
「ユネスコ協会就学支援奨学金」では、引き続き、奨学金の原資となる募金のご協力をお願いしています。一人でも多くの子どもたちに奨学金を届けられるよう、支援のほどよろしくお願いいたします。