【報告】寺子屋で初めてのサッカー体験
カンボジアのスニュオル寺子屋(19軒目)で、学習者の子どもたちがサッカーに挑戦しました。寺子屋にボールなどの寄付を受けて行われたものですが、子どもたちは皆「これから寺子屋に来る楽しみが増えた!」と大喜びでした。
指導者は、サッカー経験のある日本ユネスコ協会連盟のノン・ブッタ所長がつとめました。
子どもたちはシューズを持っておらず、普段はサンダルで生活し通学しています。そのため、サッカーは裸足での挑戦となりましたが、皆夢中でボールを追っていました。
カンボジアでも、サッカーはたいへん人気のあるスポーツです。しかし農村部では用具や指導者が少なく、経験のない子どもも少なくありません。寺子屋でサッカーができることで、子どもたちの心身の健やかな成長と、学習意欲の向上が望まれます。
「ずっとサッカーがしたかったですが、誰もボールを持っていませんでした。寺子屋にサッカーボールが来てとてもうれしいです。クラスのみんなとシューズを履いて、ユニフォームを着て、小学校と対戦するのが今の夢です。」(レウ・パンナさん 12歳)
「文房具もいただいて、とても感謝しています。勉強に大切に使います。友達とサッカーをしてみて、楽しかったです。これからは、寺子屋の休み時間にサッカーをして遊びたいです。」(ヴィスレイ・トッチさん 13歳)
寺子屋と子どもたちにプレゼントされたのは、サッカーボールのほか、空気入れ、メモ帳(大・小)、ボールペン、巾着バッグ、マスコットのぬいぐるみです。ボールなどの寄贈と輸送は、スカパーJSAT株式会社の協力によるものです。同社からはスニュオル寺子屋の建設(詳しくはこちら)、およびその後の教育活動も含めた継続的な支援が続けられています。その縁により、今回の寄付が実現しました。