減災教育プログラムの活動報告会を実施しました。
日本ユネスコ協会連盟はアクサ生命保険株式会社の協力を得て、災害時に重要な防災拠点となる”学校”での「減災(防災)教育」を推進するため、「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」を2014年度に実施しました。 東日本大震災の経験からの学びを日本各地の地域社会で活かし、今後起こりうる自然災害に備えることが大切であると考えたからです。
本プログラムは、自然災害においては被害を完全に防ぐことが困難であることを前提に、被害をできる限り最小限に抑えることを目指す「減災」の観点から企画されました。これからの社会を担う子どもたちが、従来型の防災・避難訓練活動にとどまらず、災害に対して総合的な視点を持ち、より実効性の高い減災(防災)活動に取り組むことができるよう支援します。 今年度は、小・中・高、計20校に対して助成金を支援するとともに、助成校の先生方30名が実際に東日本大震災の被災地域である気仙沼市を訪問し、震災からの学びを活かした減災(防災)教育のあり方について学ぶ教員研修も行いました。
去る2月24日(火)、本プログラムの活動報告会を開催し、助成校の先生21名による実践発表と今後の活動にむけたグループディスカッションを行いました。
活動報告会では、震災時に気仙沼市の教員でいらっしゃり、気仙沼市教育委員会で教育復興に尽力された及川幸彦氏より、「減災教育の方向性~過去・現在・そして未来」と題した講演をいただきました。 また、助成校を代表して、愛媛県西条市立石根小、宮城県気仙沼市立階上中、岡山県立真庭高校による実践発表が行われました。
さらに、グループディスカッションでは、学校を拠点とした減災教育の現状、活動成果、そして課題や今後にむけた提案などが話し合われました。
活動報告会での学びは、各校で、子どもたちの大切な命を守る減災教育に活かされます。
〇〇活動報告会 参加校〇〇
■岩手県■県立盛岡南高校
■宮城県■気仙沼市立鹿折小/気仙沼市立階上小/気仙沼市立階上中/仙台市立南吉成中
■茨城県■ 神栖市立波崎小
■千葉県■県立市川昴高校
■東京都■大田区立大森第六中/多摩市立東愛宕中
■富山県■高岡市立成美小
■愛知県■岡崎市立竜南中
■大阪府■岸和田市立城北小/羽衣学園高校
■和歌山県■有田市立初島中
■岡山県■県立真庭高校
■広島県■広島市立戸山中
■愛媛県■西条市立石根小/西条市立丹原小
■高知県■県立高知南高校
★「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」とは・・・ 日本各地で減災(防災)教育に取り組む小・中・高等学校を対象に活動助成を行い、 助成校を対象とした教員研修および活動報告会を実施するものです。 <年間プログラム内容> 【2014年6月】 減災(防災)教育に取り組む学校への活動助成(1校につき助成金10万円) 【2014年9月15日~17日】 東日本大震災の被災地域(気仙沼市)をフィールドにした教員研修 【2015年2月24日】 活動報告会(助成校の教員による各校の活動発表、ワークショップ等)