世界寺子屋運動terakoyaitem

【ツアー報告&動画配信】高校生カンボジア スタディツアー

2022.09.05

8月6日と7日の2日間に渡り、全国8校の高校生(約20名)を対象として、「高校生カンボジア オンラインスタディツアー」を開催しました。コロナ禍の影響により一昨年からオンラインで開催している本ツアー、今年度も「第6回高校生カンボジアスタディツアー(2019年渡航)」の参加者らが、司会進行を務めました。

参加者の集合写真

1日目はカンボジアの寺子屋との交流、学習者の家庭訪問、そしてカンボジア事務所ではブッダ所長と質疑応答を行い、元寺子屋学習者や先生との交流を深めました。リアルタイムでの交流に高校生は刺激を受け、たくさん質問をするなど意欲的な姿勢がうかがえました。

リエンダイ寺子屋との中継
家庭訪問では、小学校クラス学習者トイ・ラタ君のお家にお邪魔しました
元寺子屋学習者や先生に質問中

リアルタイムでの交流ということもあり、たくさんの感想や質問が飛び交う有意義な時間となりました。絵の交流では、「私たちの宝物」というテーマで、カンボジアの人たちが皆家族を大事にしているということに、日本の高校生たちは感銘を受けた様子でした。また、「理想の未来」というテーマについては、両国参加者ともに、将来に明るい夢を持っているということが分かり、「国や文化は違っても、思いは同じだと学んだ!」という声があがりました。

絵を交えた交流の様子(テーマ:私たちの理想の未来)
カンボジア参加者が「私の宝物」について説明

2日目は、「1日目に学んだこと&今後のアクション」をテーマに、参加校間の交流(各校からの発表・意見交換)を行いました。学びの内容を発表する場面では、「私たちが当たり前と思っていたことは当たり前ではなかった」という声が飛び交い、カンボジアの環境に衝撃を受けた様子がうかがえました。また、今後自分たちができることとして、リーフレット作成のほか、啓発の絵本の作成や募金など様々な案があげられました。

参加校発表の様子

その後、2つのグループに分かれて行われたディスカッションでは、「私たちがカンボジアに寺子屋を作るなら、こんな寺子屋を作りたい!」をテーマに、学校の垣根を越えて話し合いを行いました。Wi-Fi等の設備面から、コミュニティとのつながりや教材の質、国際社会で活躍できる人材を育てるための授業など、多くの案が共有されました。

各グループから出た意見を全体に発表

「今年こそは現地に」という思いもありましたが、コロナ禍でオンラインという手段を使うことで、今年も無事に高校生カンボジアオンラインスタディーツアーを実施することができました。このような状況下で、ツアーの実現に努めてくださったすべての方に感謝申し上げます。


当日のライブ配信映像は、当連盟YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。また、現在、2日間のダイジェスト版動画も制作中です。こちらは、9月末頃の公開予定となっておりますので、楽しみにお待ちください。

■1日目の映像はこちら

■2日目の映像はこちら

今後、参加校の高校生たちは、本ツアーでの学びをいかして、各校で事後アクションに取り組んでいきます。事後アクションについての動画も年度末にYouTubeにアップされる予定です。

【主催】公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
【共催】公益財団法人かめのり財団

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

mail magazine