ネパールでマデサ寺子屋が完成
世界寺子屋運動「ネパール寺子屋プロジェクト」で今年、新しい寺子屋が完成しました。
場所は、ネパール政府の要望をもとに現地調査を経て決定した、東部に位置する第1州スンサリ郡マデサ地域です。プロジェクトの現地パートナー・ノンフォーマル教育リソースセンター(NRC-NFE)事務所がある首都カトマンズから、東に約360kmのところです。車では約9時間、または飛行機で35分と空港から車で45分という道のりです。
1600世帯9600人が暮らし、ほとんどの人が農業で生計を立てる一方、貧しさから外国へ出稼ぎに行く若者も500~600人と見られています。(2021年データ) また、過去に政府の識字キャンペーンが完了した地域ですが、多民族・多言語社会でもあり、公用語のネパール語の識字能力は十分でない人が多いと言われています。
寺子屋では今後、スンサリ郡の教育行政とも連携しながら、地域住民による寺子屋運営委員会を中心に、教育を通じて人びとの生活向上を目指して活動します。具体的には、女性の自立支援や職業訓練のほか、若者向けの反薬物啓発研修、家庭用電気工事研修なども予定されています。
国際識字デーの9月8日には、開所式を兼ねて、識字教育の啓発イベントが行われました。寺子屋関係者だけでなく、地域の人びとや近隣の学校の生徒など大勢が集まり、盛大なものとなりました。今後の活動への大きな期待が表れています。
引き続き、世界寺子屋運動へのご協力をお願いいたします。
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