【活動報告】KAKEHASHI Project-The Bridge for Tomorrow カナダとの高校生交流事業<ポールケイン高校>
2013.06.01
2013年、当協会連盟が受託している外務省の標記事業は、日本とカナダの高校生交流を通して、クールジャパンを含めた日本的な「価値」の理解を深め、課外活動交流を含む学校訪問やホームスティ等を実施することにより、招聘者と同世代の高校生との間で一過性でない心の通う交流プログラムを実施し、相互理解を深めることを目的としています。
3校目の来日校として、カナダ国アルバータ州セントアルバート市に所在する、ポールケイン高校(Paul Kane High School)の一行25人が、5月21日(火)~5月30日(木)の旅程で来日しました。
山口県岩国における地方プログラムでは、世界遺産登録を目指す錦帯橋や岩国城の見学を行い、岩国市の福田良彦市長への表敬訪問を行いました。
岩国錦帯橋見学
パートナー校となった高水学園高水高校(岩国市)では、同校の生徒が企画した「日本の夏祭り」を模擬体験し、琴や三味線の演奏、茶道や柔道の体験を楽しみました。同校他、岩国高校、岩国商業高校、高森高校生徒宅でのホームスティでは、日本人生徒との交流を深め、家庭の味を味わったようです。
高水学園高水高校での学校交流
また、山口県由宇青少年自然の家で開催された交流企画では、5匹の八岐大蛇が出てくる金山神楽を鑑賞、岩国市の高校生とのディスカッションも楽しみ、その後一行は広島に移動し、世界遺産である宮島と原爆ドームを見学しました。
広島原爆の子の像に折鶴を供える
離日前日には、千葉県で、同じアルバータ州からきたジョージ・マクドゥーガル高校の生徒たちと一緒に地引網で獲った魚を焼いて食べるなど、海の無い州の生徒にとって、思い出深い初体験となったようです。
地引網の収穫
■参加した生徒の感想より
『すべてこの訪問は素晴らしい経験でしたが、一番感動したのは、日本の生徒と過ごした時間、そしてホストファミリーと一緒に過ごした時間です。日本文化について私の目を開いてくれた経験でした。どんな風に人を受け入れ仲間にしてくれるか、見せてくれました。ホストファミリーも同じで、うちとけて迎え入れてくれました。友達やホストファミリーとお別れをするときは一番悲しい瞬間でした。ほんの数日しか彼らといなかったのに、こんな気持ちになったのは初めてです。帰国するときに、皆さんが私にしてくれたような、人を受け入れる姿勢を、持って帰りたいと思います。』(男子 16歳)
『この旅行で一番楽しかったのは、(高水高校での)学校見学と(生徒が体験させてくれた)プログラムです。第一に学校が大きかったのですが、でも何よりもすごかったのは、私たちを出迎えに駆けつけてくれたことです。いままでこんなに歓迎された気持ちになったことはありません。なので、みんなのホスピタリティーに驚きました。
一日中、学校の「仲間」と過ごしました、信じられないくらい良い人たちでした。みんな私を歓迎し、親しみを持ってくれているのを感じましたし、一日中手助けをしてくれました。日本の生徒の英語力は見事で、私の日本語よりずっと上手です。
本当に驚いたのは、日本文化が教育に取り入れられていることでした。実際、茶道、空手、剣道や書道は、生徒にとってとても大切なもの、文化です。
驚くことばかりでした。正直に言うと、この日が人生の経験の中で最高の日でした。』(女子 16歳)
1校目(カナダ・ブリティッシュコロンビア州 ニューウエストミンスター高校)の報告についてはこちら
2校目(カナダ・アルバータ州エイドリー市 ジョージ・マクドゥーガル高校)の報告についてはこちら