ウクライナ支援報告・スロバキアより③
ユネスコ協会ウクライナ緊急募金は、ピープル・イン・ニード・スロバキア(PINSK)と地域社会や協力団体との連携によっても幅広く、心理ケアなどさまざまなニーズに寄り添った形で活用されました。
ウクライナ侵攻当初の緊急下では、PINSKのような人道支援専門団体だけでなく、避難民が逃れた先の地域で暮らす多くの人びとが支援活動にあたりました。
人道支援は全く未経験の教員、料理人、清掃スタッフ、主婦など、いろいろなバックグラウンドの人たちが、ある日突然助けを求める人たちに向き合うことになり、それぞれの空いている時間を全てささげ、無償ボランティアで支援に加わっていました。
それを踏まえ、PINSKは受け入れ側へのサポートも重要と考え、日本からの寄付を10組の団体や有志グループによる活動支援にも充てました。それにより、専門家の心理ケアからスポーツまで多様なサービスが可能になり、合わせて1万4630人の国内避難民に届けることができました。
1.ピエロとの遊びやアートを通じた子どもたちへの心理ケア(404人)/NGO団体
2.若者対象の安全な場所の確保(3000人)/NGO団体
3.ウジホロドにおける温かい食事の提供(6000人)/キリスト教系団体
4.遠隔学習用ノートパソコン支給(12人)/慈善団体
5.子どもや若手アスリートの競技参加支援(200人)/NGO団体
6.ウクライナ代表女子重量挙げチームの避難受け入れ(19人)/有志グループ
7.演劇を通じたコミュニティ支援(1800人)/NGO団体
8.防寒着や靴などの越冬支援(3195人)/有志グループ3団体