再びの冬越しへ ~続く仮設住宅での生活~
2013.09.30
こんにちは。子ども支援担当の上岡です。
東北沿岸部の町へ行くと、どの町も、いまだに仮設住宅が並んでいる光景を目にします。
仮設住宅は、被災した地域の中でも沿岸部から少し内陸に入った別の場所(高台、学校の敷地の中、町の運動公園、道路沿いなど…)にあります。
仮設住宅の入居者は11万人とも言われています。
津波で家屋が流失したり、大規模な損壊の被害を受けたりした世帯の方々は、2年半の間、この「仮設」された応急のプレハブ住宅で過ごされてきた方も少なくありません。
私たちが奨学金支援を行っている子どもたちの中にも、仮設住宅で暮らされているお子さんがまだまだいます。今後、仮設住宅を出て、復興公営住宅に移ることができるのは、今後さらに2年先という地域もあります。
東北では、紅葉も色づきはじめ、もうすぐ雪が積もる厳しい冬を迎えようとしています。
たくさんある被災地の課題すべてに支援を行うことは難しいですが、私たちは、せめて子どもたちが安心して学校に通える環境を整えたいと考えています。
奨学金事業を通して、まだまだ不便な環境の中にある被災地のご家庭の教育費への負担を軽減し、子どもたちに安心して学校に通ってもらうこと―― それが、今 私たちにできることだと思っています。
今日は、仮設住宅で暮らす子どもたちと親御さんから寄せられたお手紙をご紹介します。