コックスロック寺子屋の元気な幼稚園
2015.01.13
教育文化事業部でインターンをしている久保寺です。
2014年9月末から10月にかけてカンボジア滞在時に訪問した、コックスロック寺子屋の幼稚園クラスの様子についてご報告します。
幼稚園クラスは朝7~9時に実施され、子どもたちが小学校での生活に馴染みやすくなるように、集団行動の訓練や簡単な学習などを行っています。
小学校が夏休みだったということもあり、小学生のお兄さんやお姉さんと一緒に通園して来る子どもたちもいました。カンボジアでは日本と違い、お父さんやお母さんの送り迎えはないようです。
この日は「色」と「形」のお勉強の日でした。
「○○の色はどれ?」と先生が聞くと、ホワイトボードに貼った色紙を指しに子どもたちが走ってきます。正解するとみんなで拍手!
みんなで一緒に歌も歌います。この日は、『幸せなら手を叩こう』をクメール語で歌っていました。この歌は万国共通なのですね。
よく耳を澄ませると”しあわせなら・・・・・・”というフレーズが聞こえます。
是非、動画をご覧ください。
最後に「先生ありがとうございました、さようなら!」と言って、子どもたちが一斉に教室から帰って行きました。
カンボジアの農村地域では、幼稚園が非常に少なく、寺子屋の幼稚園クラスはとても重要な役割を担っています。
農作業に忙しい大人たちにとって、安心して子どもたちを預けられる場所であり、就学前教育を受けさせることができます。
就学前教育を受けていないと、子どもたちは小学校の学習についていけない、集団生活になじめないなどの壁にぶつかり、小学校の中途退学の原因にもなってしまいます。
驚いたことに、親たちが小学校入学手続きを忘れてしまうケースもあるそうで、寺子屋運営委員や幼稚園クラスの先生たちが、手続きの説明をしたり手伝ったりすることも、とても大事な仕事になっているのです。
日本では当たり前の就学前教育ですが、カンボジアの村々ではこのように、皆さんのご支援に支えられ、今日も小さな子どもたちが元気に幼稚園に通っています。