未来遺産運動futureheritageitem

未来遺産運動ニュース’24年5月号

2024.05.02

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や有形・無形の文化を、地域の“たからもの”として100年後の子どもたちに伝えていくことを目指す未来遺産運動を行っています。自然・文化の継承に取り組む全国83の「プロジェクト未来遺産」では、日本各地でさまざまな活動を展開しています。

各団体のイベント情報・活動報告は下記をご覧ください。


イベント情報

活動報告

1.沼須人形芝居あけぼの座/春の大例祭

2.天命鋳物伝承保存会/佐野の天明鋳物生産用具及び製品が国指定重要有形民俗文化財に指定

3.和白干潟を守る会/2023年度総会 開催

ピックアップ

1.阿波人形浄瑠璃平成座座長、徳島ユネスコ協会会長 藤本宗子さんインタビュー

2.「生物多様性フォーラム」(主催:ビオトープ孟子)に参加してきました

発行物

見沼田んぼ推進委員会/旬彩(春号)

イベント情報


※内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のHPなどを確認いただくようお願いします。参加のお申し込みや行事などに関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1.自然ウォッチング

(開催日時)5月5日(日)9:30~14:00

(エリア)愛知県瀬戸市(海上の森)

(団体名)海上の森の会

■主催団体より

4月~12月の第1日曜日の9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察して知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要

対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴

参加費:100円/人

少雨開催

2.尾道建築塾 たてもの探訪編2024 〜長江エリアと失建築〜

(開催日)5月18日(土)

(エリア)広島県尾道市

(団体名)NPO法人 尾道空き家再生プロジェクト

■主催団体より

尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する町歩きツアーです。街の表情を形作りながらも失われた建築の中には、多くの人の記憶に残っているものや建築的に魅力的なものも少なからずありました。第1回目のコースは、その跡をたどる道を歩きます。興味のある方は、公式サイトでご確認の上、お申し込みください。

3. 竪穴式住居火焚き

(開催期間)2024年5月18日~2025年3月22日の第4土曜日(12月、1月をのぞく)

(エリア)福井県三方上中郡若狭町(縄文ロマンパーク)

(団体名)若狭三方縄文博物館友の会 DOKIDOKI会

■団体より

若狭三方縄文博物館に隣接する「縄文ロマンパーク」内にある、竪穴式住居の維持管理のために、第4土曜日にDOKIDOKI会の会員が火焚きを行います(火焚き見学は博物館への入場不要)。火焚きは、竪穴式住居の害虫駆除や、防腐対策の役割を果たしています。また、公園に来られる人への説明や案内を行いますので、ご希望の方はお申し込みください。博物館でも企画展や体験講座を行っていますので、ご来館をお待ちしております。

4.第27回いわみ子供神楽フェスタ2024 開催

(開催日)6月23日(日)

(エリア)島根県浜田市(浜田市立原井小学校体育館)

(団体名)どんちっちサポートIWAMI

■主催団体より

「どんちっちサポートIWAMI」の前身団体の発足時から毎年開催しているこのフェスタは、今年で27回目を迎えます。当団体に加盟する市内神楽団体に所属する幼稚園から高校生までの将来の石見神楽を背負う子どもたちが一堂に会し、年に一度の晴れ舞台に練習してきた成果を披露します。今年はプロジェクト未来遺産登録記念大会として「プロジェクト未来遺産2023登録伝達式」を行う予定です。

5.「備中とと道トレイル・サミット」参加者募集

(開催日)7月6日(土)

(エリア)岡山県小田郡矢掛町

(団体名)備中とと道トレイル推進協議会

■主催団体より

車社会の到来により通われなくなって久しい備中山中の古道の再整備を開始して8年、当協議会はこれを「備中とと道トレイル」として日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」登録を申請、このたび認定されました。7月6日に高梁市成羽で登録証の伝達式が行われますが、この機会に沿道4市町の首長の参加を得て、この道の何たるかを確認し、今後の維持・活用について考えるサミットを開催します。サミットには、とと道に関心をもつ人びと(ウォーク大会参加者、とと道会員、倉敷ユネスコ協会など)にも広く参加の声がけをし、とと道の周知を図ります。民俗学者の神崎宣武氏の基調講演などを予定しています。 

詳しくは下記のチラシをご覧ください。

活動報告


1.春の大例祭

(開催日)4月3日(水)

(エリア)群馬県沼田市

(団体名)沼須人形芝居あけぼの座

■主催団体より

沼須人形芝居あけぼの座は、砥石神社で大例祭奉納公演を開催しています。毎年応援に駆けつけてくださる地域の方々のほか、他地域の人形芝居関係者や記者、史学の先生方が来場されました。演目の「式三番叟」「傾城阿波の鳴門」は小学生から大学生までが演じ、座長創作の「小松姫物語」では各年代で伝統芸能を披露しました。鳴りやまない拍手に、地道に歩み続けて良かったと感謝で一杯になりました。これからも楽しく伝統芸能を繋げていきます。 

2.佐野の天明鋳物生産用具及び製品が国指定重要有形民俗文化財に指定

(エリア)栃木県佐野市

(団体名)天命鋳物伝承保存会

■団体より

佐野市の伝統工芸品「天明鋳物」を製造した高い技術を支える生産用具を後世に伝えるために、保存会は佐野市と協力して、生産工程で使用された用具と製品の調査を進めました。そして令和5年に佐野市が文化庁に「佐野の天明鋳物生産用具及び製品」(1556点)の調査報告書の資料を提出し、令和6年3月に国指定重要有形民俗文化財に指定されました。

3.和白干潟を守る会2023年度総会開催

(開催日)2月24日(土)

(エリア)福岡県福岡市

(団体名)和白干潟を守る会

■団体より

山本廣子代表より「和白干潟を守る会の環境保全活動が始まって35年が過ぎました。大切な和白干潟の自然を未来の子どもたちに残すために、これからも環境保全活動を続けていきます。2024年度の活動にも皆さまのご協力をお願いします。和白干潟が「ラムサール条約登録湿地」となるように希望を持って頑張りましょう」との挨拶がありました。また、2023年度活動報告、2023年度会計報告、2023年度監査報告が質疑応答の後拍手で承認されました。そして2024年度活動方針・活動計画、2024年度予算、2024年度役員の選出及び事務局体制についても質疑応答後、拍手で承認されました。

ピックアップ


1.阿波人形浄瑠璃平成座座長 兼 徳島ユネスコ協会会長 藤本宗子さんインタビュー

「阿波人形浄瑠璃平成座」は、衰退しつつあった郷土芸能を盛り上げ、次世代へ伝え広げるための様々な取り組みを続けています。「プロジェクト未来遺産」登録10周年を迎え、座長(徳島ユネスコ協会会長)にお話を伺いました。インタビュー内容は下記の記事をご覧ください。

2.【事務局報告】「生物多様性フォーラム」(主催:ビオトープ孟子)に参加してきました。

(開催日)3月23日(土)

(エリア)和歌山県海南市

(団体名)特定非営利活動法人自然回復を試みる会・ビオトープ孟子

■事務局より

同団体は、「100年後の子どもたちに守り伝える」という未来遺産運動の趣旨を重視し、幼稚園から大学院生までのさまざまな世代の子どもたちと里山・ビオトープ孟子を繋ぐ活動をしています。子どもたちはビオトープ孟子での観察会などを通して一年間学び、自分で設定したテーマを研究し、毎年開催される「生物多様性フォーラム」にて発表を行っています。鷲谷いづみ氏(東京大学名誉教授・未来遺産委員会委員)や中島敦司氏(和歌山大学教授)、当協会連盟の参与が発表の講評を行いました。先生方からは専門的な見地から発表に対する評価をもらうことができ、子どもたちにとって貴重な経験になったと思います。

発行物


未来遺産・見沼田んぼ推進委員会見沼旬彩2024春号

未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を越えた新たなつながりを生み出し、日本全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

mail magazine