未来遺産運動ニュース2024年11月号
日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に83ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。
各地域の「プロジェクト未来遺産」 のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。
イベント情報
活動報告
1. 中城村南上原組踊保存会/創作組踊「能羽の縁」上演会(2023年)
2. 和白干潟を守る会/国際海岸クリーンアップ参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察
※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイトなどをご確認ください。参加申込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。
1. 特別展「阿波木偶の衣装~時代と想いが交差する~」開催と定期公演のお知らせ
(開催日)特別展:10月12日(土)~11月24日(日) 9時30分~17時
定期公演出演予定:11月1日(金)、11月13日(木)、11月24日(日)
※定期公演は毎日開催
(エリア)徳島県徳島市 徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
(主催者)徳島県立阿波十郎兵衛屋敷
■阿波人形浄瑠璃平成座からのご案内
11月24日(日)までの期間、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷で、特別展「阿波木偶(あわでこ)の衣装~時代と想いが交差する~」が開催されています。
平成座も展示協力として携わっており、当座が所蔵する『仮名手本忠臣蔵』のお軽の衣装や当座員の制作した人形の頭をはじめ、県内各人形座や阿波十郎兵衛屋敷が所蔵する1850年代から近代までの多彩な衣装の展示をご覧いただけます。会期中は、以下の日程で定期公演にも出演しますので、この機会にぜひ一度足をお運びください。
詳しくはチラシ及び徳島県立阿波十郎兵衛屋敷のホームページをご覧ください。
【定期公演出演予定】
11月1日(金)、11月13日(木)、11月24日(日)
※1日2回公演(11:00~、14:00~)
※平日は人形座のみ、土日祝日は太夫、三味線、人形座が出演
※入館料 一般410円、高・大学生310円、小・中学生200円
■チラシ
2. 備中で暮らす、町家deクラス
(開催日)10月26日(土)~11月30日(土)
(エリア)岡山県備中地域(高梁川流域)
(主催者)備中町並みネットワーク
■NPO法人倉敷町家トラストからのご案内
当団体が参加する備中町並みネットワークでは、現在、「備中で暮らす、町家deクラス(町家でクラス、懐かしい未来)2024」を開催しています。
今年は、2023年度新たに「プロジェクト未来遺産」に登録された「歩こう子どもたち!~未来につながる『備中とと道』~」にまつわる4コースもご案内します。
秋空の下、町並みを通り抜ける風を感じながら、町歩きを通じて、風や自然、文化財クラスの建築物や、「蔵・倉」、「商家」、今も暮らしの残る小さな「町家」の空間で、江戸・明治・大正・昭和から現代に伝わる地域の伝統的な生活文化の魅力を五感で体感していただきたいと思います。「衣・食・住・学・遊」を切り口にさまざまなプログラムをご用意してお待ちしています。
※日時や参加料はプログラムによって異なります。各プログラムの詳細及びお申込み方法については、公式ホームページにて詳細をご確認ください。
3. 萩まちじゅう博覧会
(開催日)10月18日(金)~12月1日(日)
(エリア)山口県萩市
(主催者)萩まちじゅう博覧会実行委員会
■NPO萩まちじゅう博物館からのご案内
山口県萩市で、まち全体を屋根のない博物館と見立てる「萩まちじゅう博物館」は、今年で開館から20周年を迎えます。当団体も参加する萩まちじゅう博覧会実行委員会では、開館20周年を記念してこの博物館を舞台に、萩のおたからを活かしたプログラムを作り・旅でつなぐ「萩まちじゅう博覧会」を開催いたします。
萩市内の魅力的な場所や古民家をめぐり歩き、萩の暮らしや風景に出会い、技や食にふれて、まちじゅう博物館を体感する42のプログラムをお楽しみいただけます。この秋はぜひ萩の“おたから”をめぐる旅に出かけてみませんか。
※日時や参加料はプログラムによって異なります。公式ホームページにて詳細を確認の上、お申込みください。
■パンフレット
4.「自然ウォッチング」参加者募集
(開催日時)11月3日(日)9時30分~14時
12月1日(日)9時30分~14時 ※年内最終回
(エリア)愛知県瀬戸市(海上の森)
■ NPO法人海上の森の会からのご案内
4月~12月(8月除く)の第1日曜日の9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?
集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要
対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴
参加費:100円/人
少雨決行
■チラシ
5. 第36回和白干潟まつり
(開催日)11月17日(日)11時~15時
(エリア)福岡県福岡市 和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
(主 催)和白干潟まつり実行委員会(和白干潟を守る会、グリーンコープ生協ふくおか福岡東支部)
■和白干潟を守る会からのご案内
「和白干潟まつり」は1989年12月に第1回を開催し、今年は36回目になります。
渡り鳥がたくさんやってくる季節に、和白干潟の豊かな自然を多くの人に知ってもらい、自然保護の大切さと開発のあり方を考えてもらうことを目的としています。自然観察会を中心としたお祭です。小さなお子さんから大人まで、みなさんが楽しめる企画をご用意しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。
詳細は当団体ホームページをご覧ください。
参加料:無料
水筒、長靴、敷物を持って来てね!
※会場の海の広場周辺は駐車場がないため、公共交通機関をご利用ください。(西鉄電車唐の原駅下車 徒歩5分)
6. 「和白干潟クリーン作戦と自然観察」参加者募集
(開催日)11月23日(土)15時~17時
(エリア)福岡県福岡市
■和白干潟を守る会からのご案内
和白干潟を守る会では毎月第4土曜日の15時から、和白干潟クリーン作戦と自然観察を実施しています。干潟には、人が海や川に捨てたゴミやこの時期は海で大量発生したアオサが流れ着きます。唐原川河口近くの通称「海の広場」周辺の干潟のゴミを拾い、きれいになった浜辺で自然観察を楽しみます。学生や社会人など幅広い年代の参加を歓迎します。ご興味のある方は当日現地にお集まり下さい。
集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
※西鉄電車唐の原駅下車 徒歩5分
※駐車場なし
参加料:無料
7. 糸蒲村 村踊り縁起 創作組踊「能羽の縁」 上演会
(開催日)12月1日(日) 開場:13時30分 開演:14時00分
(エリア)沖縄県中頭郡中城村 吉の浦会館 多目的ホール
■中城村南上原組踊保存会からのご案内
中城村南上原こども組踊塾生(小学生~高校生)による創作組踊「能羽の縁(ぬふぁぬえにし)」上演会を開催いたします。上演会は、第1部が古典舞踊、雑踊り、新作舞踊等の琉球舞踊、第2部は組踊「能羽の縁」の2部構成となっております。解説や字幕表示もございますので、多くの皆さまに楽しんでいただけるものと思います。ご来場をお待ちしております。 詳細はチラシをご覧ください。
入場料:【成人】1,000円【親子券】1,500円【高校生以下】500円【未就学児】無料
■チラシ
活動報告
1. 糸蒲村 村踊り縁起 創作組踊「能羽の縁」 公演報告
(プロジェクト名)創作組踊「糸蒲の縁」で地域の子ども達を育み新たな文化を繋ぐ
■ 中城村南上原組踊保存会からの報告
沖縄本島中部に位置する中城村南上原は新興住宅地として発展している地域です。新しい行政区である当区には、新旧住民を強く結びつける民俗芸能がなかったことから、沖縄の代表的な伝統芸能「組踊」に着目し、地域の故事を題材に組踊「糸蒲の縁(いとかまのえん)」を創作し、プロの指導を受けながら、地域の子どもたちを中心に上演してきました。
そして2023年11月12日、当保存会では第二作目となる新作の組踊「能羽の縁(ぬふぁぬえにし)」を、「第11回中城村文化まつり」の中で初披露しました。昨年新たに創作されたこの作品では、能羽(芸能)をとおして村民の絆が深まり、村興しに繋がっていくストーリーが展開されます。上演当日は、小学5年生から高校2年生までの子どもたちによって、琉球舞踊が次々と披露され、ご覧になった方からはプロ並みとの評価をいただくことができました。この言葉は、子どもたちにとって大きな自信となり励みとなりました。
今後とも区民が一丸となり、新たな伝統芸能である創作組踊「糸蒲の縁」と「能羽の縁」を地域の宝として継承していきます。
今年は、12月1日(日)14時から中城村内の吉の浦会館の多目的ホールにて上演会を行いますので、お近くにお越しの際はぜひ足をお運びください。
(詳細はイベント情報を参照)
2.国際海岸クリーンアップ参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察 報告
(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動
■和白干潟を守る会からの報告
9月28日(土)に和白干潟クリーン作戦と自然観察を実施しました。今回は、JEAN(Japan Environmental Action Network )主催の秋の国際海岸クリーンアップに参加し、年に一度のゴミ調査も行いました。当日は、当会メンバーに加え、九州産業大学の学生さんや、新聞やホームページを見て参加してくれた方など総勢30名が集まりました。
参加者全員で人工ゴミを集めた後、ゴミの内容を調査するために仕分けを行いました。若者を中心に手際よく作業が進み、あっという間に30種類に分類されました。最も多かったのは飲料缶で、2番目がペットボトルでした。
仕分けをしている間、残りのメンバーで自然ゴミを回収しましたが、ゴミを運んで何往復かするうちに背中に汗をかきました。10月なのに日差しが暑すぎて早めに休む人たちもありました。回収したゴミは、自然ゴミを含め計48袋になりました。
参加者からは「外海と内海のごみの種類が違っていた。」「先月よりゴミが多かった。」などの感想が出ていました。今月も、たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
詳しい内容や当日の写真は当会HPに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を越えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。