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第8回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.9】

2024.12.09

  スタディツアー概要

2024年7月29日から8月5日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で「第8回高校生カンボジアスタディツアー」を実施しました。

アンコールワットを訪れた参加者たち。歴史的建造物を背景に、現地での学びと体験が深まりました。

本ウェブサイトでは、スタディツアーに参加した10名の高校生それぞれの体験を、ニュースレター形式で定期的に配信しています。


  ニュースレター vol.9

Reo M.さん(千葉県立千葉東高等学校 / 千葉県)

カンボジアは約50年前、ポル・ポト政権下で大量虐殺の歴史を経験しました。今回のスタディツアーでは、拷問施設や処刑場を訪れる機会があり、Reo M.さんはその場で感じたことをニュースレターに綴っています。

「拷問が行われていた部屋には当時拷問に使われていた道具が展示されていて、その部屋には独特の雰囲気が漂っていました。その拷問に使われていた道具を見ていると、拷問を受けていた人々の苦しみが伝わってきて胸が苦しくなりました。」(本人ニュースレターより)

慰霊塔に収められた頭蓋骨が、大量虐殺の悲劇と教訓を後世に伝えています。

  「ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー」

12月9日は「ジェノサイド犠牲者の尊厳を想起しその犯罪防止を考える国際デー」として定められています。この日は、1948年に第二次世界大戦中のホロコーストを教訓に締結された「ジェノサイド条約」の意義を再確認し、同じ悲劇を繰り返さないための決意を新たにする日です。

ジェノサイドとは

国民的、人種的、民族的または宗教的集団を部分的あるいは完全に破壊する意図をもって行われる行為を指します。これは大量虐殺だけでなく、集団の子どもを他の集団に強制移送する行為なども含まれます。ジェノサイド条約については、国際連合広報センターのウェブサイト(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/49368/)で詳しく説明されています。

キリングフィールドの慰霊塔。大量虐殺の犠牲者を悼むために建てられた象徴的な場所です。

大量虐殺の歴史は繰り返されています。旧ユーゴスラヴィアやルワンダのほか、現在でも国際司法裁判所で係争中のジェノサイド問題が存在します。また、ウクライナやガザのように、この瞬間にも多くの命が失われている地域があるのが現実です。

Reo M.さんのニュースレターを、過去から現在に至るジェノサイドの問題を考えるきっかけとしていただければと思います。ぜひ、ご一読ください。

第8回高校生カンボジアスタディツアー_ニュースレター_ Reo M.


次回の配信について

9月より定期的に配信してきたニュースレターも、次回(12月20日配信予定)で最後となります。引き続き、ご覧いただければ幸いです。

バックナンバー:

ニュースレター Vol.1 – Rioko M.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.2 – Aoi O.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.3 – Oka Y.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.4 – Hana S.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.5 – Sora K.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.6 – Miyu S.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.7 – Miyu N.さんの体験を読む

ニュースレター Vol.8 – Pradeep_I.さんの体験を読む

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