【活動報告】世界寺子屋運動 アフガニスタンで職業訓練事業を実施
2025.04.30
2021年の政変以降、活動を実施することができない状況が続いていましたが、経済の混迷を受け、貧困に苦しむ人びとを支援するため、カブール市内の2ヵ所で成人男性を対象とした職業訓練事業を行いました。
この事業は、アフガニスタンの労働・社会問題省との協議を重ねた上で実施され、コース設定にあたっては、受講者の希望や修了後の就職の可能性を考慮して決定しました。裁縫や家電修理など4種類の職業訓練コースが10クラス開講され、約200名が受講しました。
受講者の声
ガルブディンさん(家電修理コース)

「いまは路上でスープを売っていますが、3人の子どもを養うことができないため、家電修理コースを受講しています。内容は決して簡単ではありませんが、家族のためにも諦めるわけにはいきません。将来、収入が増えることを期待して最後まで取り組みます」
ムルタザさん(裁縫コース)

「もともと建物の塗装業をしていましたが、安定した収入にはつながらず、現在は無職です。裁縫コースを受講したことで、基本的な裁縫ができるようになっただけでなく、いつかプロの職人になってショップを開いたり、手に職をつけたい人に裁縫を教えるトレーナーになるという目標ができました」