【活動報告】第8回ESD国際交流プログラム 帰国報告
去る3月24日(土)~31日(土)の8日間、株式会社三菱UFJ銀行のご協力を得て、日本ユネスコ協会連盟は、「第8回ESD国際交流プログラム」を実施しました。
全国のユネスコスクールから選ばれた12人の高校生が、インドネシアの首都ジャカルタと世界遺産「ボロブドゥル寺院遺跡群」を擁するジョグジャカルタを訪問しました。ジョグジャカルタにあるユネスコスクールの生徒をはじめ、多くの人々と交流し、ESDのプロジェクト視察を通して、インドネシアを多様な面から学びました。
ジャカルタでは在インドネシア日本大使館に石井正文大使を表敬訪問し、インドネシアでの日本の技術協力をはじめとする両国の関係や、大使館の役割など幅広くお話を聞かせていただきました。UNESCOジャカルタ事務所では科学分野の地域事務局としての役割や、ESDをはじめとする地域事務所としての取り組みについて学びました。三菱UFJ銀行のジャカルタ支店の訪問では、インドネシアにおけるビジネスや、CSR活動として取り組まれている金融教育について、そして経済発展がすすむ首都の状況に関してお話を伺うことができました。
石井正文大使表敬訪問
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UNESCOジャカルタ事務所にて
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三菱UFJ銀行ジャカルタ支店にて
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ジョグジャカルタでは、インドネシアにおけるESDの推進大学として世界的に高名なガジャマダ大学にコーディネートしていただき、現地のユネスコスクール(SMA8)の高校生15名と交流しながら、ESDの優良事例の視察を行い、意見交換しました。
2006年の中部ジャワ地震の被害を受け、世界無形文化遺産でもあるバティックの制作を通して地域復興を目指している村では、実際にバティック制作を体験し、伝統的な文化を継承していくためにどのような取り組みが行われているかを学びました。
また、カカオ農園の訪問では、カカオの生産者グループの代表者から「カカオ生産からチョコレート加工までの工程を行うことで生計向上につながっている」という話を聞き、特にフェアトレードに関心を持つ高校生にとっては直接生産者と話せる貴重な機会となりました。
現地ユネスコスクールの生徒とのバティック制作体験
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カカオ生産者グループの代表者による説明
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ユネスコスクールでの発表
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毎晩、振り返りの時間を持ち、多文化共生や、持続可能な開発について考えることで、自分たちが日ごろ取り組んでいるESDの活動を広い視野で捉えなおすことにもつながりました。
今後参加者は学校や地域で報告活動を行っていきます。