チェルノブイリから励ましのお便りが届きました
1986年4月、ウクライナ(旧ソ連)でチェルノブイリ原子力発電所で事故が発生しました。この事故で白血病などの健康被害を受けた子どもたちが、治療を続けながら絵を描いていました。日本ユネスコ協会連盟は、それらの絵をとりまとめ、1991年に日本各地で展示会を開催し、募金を集め、チェルノブイリの子どもたちに送りました。
このたび、当時の支援先の代表ラリサ・チェルニーナさんから、福島第一原子力発電所事故で被災した皆様へメッセージが届きましたので、一緒に送られてきた写真とともに、ご紹介します。
親愛なる日本ユネスコ協会連盟の皆様、日本の皆様 こんにちは
20年前の1991年、チェルノブイリの子どもたちの絵画展が、日本ユネスコ協会連盟のご協力で開催され、また日本からご支援・ご寄付をいただいたことを、私たちは決して忘れておりません。
悲惨な災害を受けた日本の皆様に、ベラルーシの子どもたちが、連帯と共感の気持ちをお示したく、自分たちの絵を皆さまにお送りしますとともに、皆さまが、勇気と忍耐と希望を持てるようにと心をこめてお祈りしています。
ベラルーシでも日本のために絵の展示会を行う予定にしています。
チェルノブイリの事故を経験した私たちは、今日本が直面している状況のなか、皆さまがいかに勇気を持ってがんばらなければならないか、よくわかっています。
親愛なる皆さまの悲劇は私たちの悲劇でもあります。生きること、将来のこと、お互いにがんばりましょう。
新年を迎え、希望とともにおめでとうございますとお伝えいたします。
ベラルーシ美術学校の生徒を代表して
チェルノブイリ子どもの会
会長 ラリサ・チェルニーナ