1,800人分の・・・
2013.05.16
こんにちは。子ども支援担当の上岡です。
これは、この時期に東北各地から事務局に届く郵便物。
ユネスコ協会就学支援奨学金の奨学生は、皆さまのご協力により1,800人を超えました。
被災地の市町村から、1日に200通以上届く日もあります。
封書を開けて一人ひとりの名前や学校名などを確認していると、”最初は4年生だった○○君はもう6年生かぁ”、”○○さんも希望の高校に進学できてよかったなぁ”などと感慨が胸をよぎります。
まだ学校の再建ができなくて、仮設校舎で学ぶ子どもたち。
校庭が仮設住宅団地となって、体育や部活動をする充分なスペースがないなかで頑張っている子どもたち。
自宅が流されたため、高台の仮設住宅から学校にスクールバスで通うことになった子どもたち。
仮設住宅で冬の受験勉強を乗り切り、見事志望校に合格した子どもたち。
書類の1枚1枚からは、まだまだ不便な環境の中で、その環境を子どもたちなりに受け入れ、前に進もうと頑張っている子どもたちの姿が浮かび上がります。
口には出さなくても、あの日の辛い出来事や震災前の思い出と心の中で向き合っている子どもたち。
1,800人一人ひとりにそれぞれの生活があり、抱える状況があり、日常の楽しみがあり、夢があり――。そんな子どもたちのために私たちができることは、経済的な理由で進学や夢をあきらめるようなことがないよう、この奨学金支援を続けること。
今年度も精いっぱい、子どもたちを応援していきたいと思います。
子どもたちから届いたお手紙を2つご紹介します。