部活のちから
総務担当、根本です。
保護者の方からも、募金者の皆さまへのお礼と共に、最近のお子さまがたの様子を書き綴ったたくさんのお手紙が届きます。
ふと気がついたら子どもに背を追い抜かれていたり、いつの間にか精神的な成長を感じる事など、同じく子を持つ立場として小さな喜びのお裾分けを頂いています。
中でも、子ども達が学校生活の中心とも言える部活で頑張っている様子は、読んでいるこちらまで元気になります。
小さな努力をコツコツと積み重ね、大舞台で結果を出せた時のはち切れんばかりの笑顔。
あるいは、あと一歩及ばなかった悔しさに声を上げて流す涙。
そしてその小さな努力を陰で支えてきた親だからこそ、勝ち負けではない、特別に得られる感動があり、保護者のお手紙の中の彼らはキラキラと輝き躍動しています。
今もまだ街灯がなく、部活帰りは真っ暗な道でも元気に竹刀を担ぐ少年がいる。
選手ではなく、マネージャーとなってチームを支える選択をした少女がいる。
バレーボールを続けたくて、諦めかけた進学にもう一度向き合ったり、欲しかった楽器をやっと手に入れて愛おしく磨いたり、甲子園に出場して恩返しを、と練習に励む少年少女たちがそこにいる。
「まだまだ復興には程遠く」の一方で、「それでも部活をして欲しい」「遠慮なく部活に打ち込んでほしい。それが大人の次に進めるエネルギーになるから」とは保護者の方たちの言葉です。
部活が日常を実感する場であり、前へ前へ進む子どもたちの成長が大人たちの新たな活力になっている、と文面から感じています。
子どもたち自身は全く気がつかないだろうけれど、真っ直ぐな目で未来を見ている彼らは、ただそこにいるだけで凄い力を持っているのですよね。
ましてや、一つの事に一生懸命になっている姿は人を感動させます。
私たちの活動が、より一層安心して充実した学生生活が送れるよう未来への一助となればと願っています。