岩手県大船渡市に行ってきました。
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こんにちは。子ども支援担当の上岡です。
先日、岩手県の大船渡市を訪問しました。
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大船渡市は、陸前高田市と釜石市などに隣接する三陸海岸に位置する人口約4万人のまちです。
サンマやカキ、ホタテ、アワビ、ワカメなどの水産資源が豊富な港町です。
大船渡湾には、外国船や大型客船、タンカーなどもしばしば入港するそうです。
ところで、この大船渡を含む「気仙(けせん)地方」は、その昔、金の採掘が盛んだったことをご存じでしょうか?
地元の方によると、かつてこの辺りの地域のいたるところに、金脈が存在したそうです。
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かの世界遺産「平泉」の金色堂に使われている金も、この地方のものだそうです。マルコポーロの東方見聞録にある「黄金の国ジパング」のモデルといわれる「平泉」の黄金文化。それを支えた金はこの地域で産出されたものだったようですね。
そんな大船渡市も、東日本大震災では、甚大な被害を受けました。
人的な被害に加え、5,000を超える世帯が住居の被害を受け、うち2,700世帯が全壊となったとのこと。
市内の小・中学校も全壊となった学校が3校、浸水や破損した学校は8校にのぼります。
震災後、大船渡市で活動する大船渡ユネスコ協会では、震災について語り継ぐため、地元の子どもたちのための冊子『津波はいつかまた来る~その日のために~』をまとめました。
![冊子「津波はいつかまた来る」](https://www.unesco.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/3_20141002-724x1024.jpg)
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市内の小中学校を始めとする県内外へ配布し、今後の自然災害の被害を少なくするための勉強に役立てられています。
市内には今も30箇所以上・およそ1,500戸の仮設住宅が利用されていて、9つの学校の校庭にも仮設住宅が設置されていて、このような仮設住宅から学校に通う子どもたちもいます。
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![7_20141002.jpg](https://www.unesco.or.jp/wp/wp-content/uploads/kodomo/news/images/7_20141002.jpg)
ユネスコ協会就学支援奨学金事業では、皆さまからご寄附によって、まもなくこの大船渡市で支援を開始できることになりました。
復興に向けて歩む大船渡市の子どもたちが、一人でも多く安心して学校に通えるよう、これからも子どもたちへの応援をよろしくお願いいたします。