福島県のいわき市を訪れました。
こんにちは。
震災子ども支援担当の上岡です。
先日、福島県のいわき市を訪れました。
いわき市は、福島県の浜通りの南に位置する人口30万人を超える大きな市です。
いわき市にあった炭鉱が舞台の映画「フラガール」。ご覧になった方も多いと思います。
映画に出てくるハワイアンセンターは、現在はスパリゾートハワイアンズとして存在していて、震災被害を受けて一時休業したものの、再開を果たした人気のテーマパークです。
東日本大震災によるいわき市の被害は大きく、8000棟近い建物が全壊となり、その他大規模半壊や半壊の建物を合わせると15000棟以上が被害を受けたと言われています。
海の目の前にあった豊間(とよま)中学校も大きな被害を受けたため、校舎は現在使われていません。
豊間中の子どもたちは、現在、別の学校の教室を間借りして、勉強を続けています。
訪れた時は、ちょうど校舎の解体工事が行われていました。
震災遺構として残す案もあったそうですが、地区の方々の意向で解体が決定したそうです。
津波により集落が壊滅しました。今後は、住宅を建てられずに防災緑地になるところもあるようです。
また、いわき市は、いわき市で被災された方々に加えて、原発事故の影響で全町村避難を余儀なくされている自治体からの多くの避難者を受け入れています。
市内には、いわき市の被災者の方々のための災害住宅とともに、他の自治体から避難して来ている方々のための仮設住宅が数千戸建てられており、いわき市の学校では、いわき市の子どもたちとともに、周辺町村から故郷を離れて避難している子どもたちが一緒に学んでいます。
ユネスコ協会就学支援奨学金では、いわき市の学校に通う被災した子どもたちが安心して学校に通えるよう、現在、奨学金支援するための準備を行っています。