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岩手県・大槌町で活躍した移動図書館車が南アフリカへ!

2020.06.12

岩手県上閉伊郡大槌町(かみへいぐんおおつちちょう)は東日本大震災で甚大な被害を受けました。町立図書館も被害を受けたため、仮設図書室が作られましたが、それでも遠方の仮設住宅に住んでおられる方々は足を運ぶことが難しい状況にありました。


日本ユネスコ協会連盟は、家屋が流失・損壊して仮設住宅に暮らす子どもたちや、図書館から住居が遠くなった子どもたちの心の支えになるようにと願い、企業様の協力を得て、2012年2月に大槌町に移動図書館車の車両を支援しました。


町立図書館が2018年6月に再建された後も、移動図書館車は活動を続けていましたが、復興が進み、2020年3月に大槌町内の仮設住宅がおおむね集約を完了したことから、この春、大槌町での移動図書館車サービスは終了し、その役目を無事に終えました。


再建された大槌町立図書館
再建された大槌町立図書館

この8年間で約7,500名の方々が利用し、約23,000冊の図書が貸し出され、復興のさなか、たくさんの子どもたち、町の方々に読書の機会を提供することができました。


8年間大槌町で活躍した移動図書館車
8年間大槌町で活躍した移動図書館車

今後、この移動図書館車は、大槌町立図書館から支援団体を通じて南アフリカ共和国の教育機関に譲渡されることになりました。

これからは南アフリカの地で、再び子どもたちにたくさんの本を届け、活躍することでしょう。

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