生物多様性日本アワード 特定非営利活動法人グラウンドワーク三島が受賞
10月20日(火)、イオン環境財団が主催する第4回生物多様性日本アワードの授賞式が行われ、当連盟の第5回プロジェクト未来遺産(2013年度)に選ばれた「特定非営利活動法人グラウンドワーク(静岡県三島市)」が優秀賞を受賞しました。
「生物多様性日本アワード」は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催に先立ち、生物多様性の保全と持続可能な利用の促進を目的として、2009年に創設され、2年に1度(国内賞)として表彰が行われています。
グラウンドワーク三島は、住民・企業・行政のパートナーシップを仲介することを通して、「水の都・三島」の原風景を再生し、子どもたちに受け継いでいくことを目指して活動しています。実際に「水の都・三島」の清流を代表する源兵衛川は、昭和30年代半ば頃、都市化・工業化の進展や生活環境の変化に伴うゴミの投棄や生活雑排水の流入等により環境悪化が進行しました。そこでグラウンドワーク三島が住民・企業・行政を取り持つ中的な役割となって、多くの市民が立ち上がり、源兵衛川の水辺再生活動に努力した結果、ゲンジボタルやカワセミ、絶滅危惧種のミシマバイカモやホトケドジョウが生息する、地域固有の生態系をもつ水辺自然空間が再生・復活したのです。現在、「源兵衛川エコレンジャー」の若者・市民の育成や、小学校での環境出前講座の開校等、生物多様性を維持する次世代の体制づくりを進めてます。
「右手にスコップ、左手に缶ビールを」を合言葉に多くの市民・団体を巻き込みながら活動する特定非営利活動法人グラウンドワーク三島の活動を未来遺産運動としても応援していきます。