第4回プロジェクト未来遺産登録証伝達式~深野・ササユリの里より「新しい田舎の時代が来る!」~
組織部の宍戸です。
第4回プロジェクト未来遺産に登録された「いやしの里深野を目指して。希少になったササユリ保護・増殖活動」の登録認定証伝達式に、奈良県宇陀市に行ってきました。
駅前の観光案内所。
当日はよく晴れていましたが、強風の吹き荒れるお天気でした。
今日の伝達式会場は、市役所会議室です。
登録団体となった「深野ササユリ保存会」の皆さんをはじめ、宇陀市長、同市議会議長、奈良ユネスコ協会会長を来賓に迎え、まちづくりに携わる関連団体や市職員の皆さん、奈良県内のユネスコ協会会員なども駆けつけ、会場は100人を超える参加者でにぎわいました。
プロジェクト未来遺産委員の朴恵淑さんから、「深野ササユリ保存会」世話人の北森義卿さんへ「登録証書」が伝達されました。「ずっしり、重いです!」と朴さん。
伝達式の後は、北森さんによる記念講演が行われました。
深野地域は豊かな自然に恵まれ、「日本の里100選」に名を連ねる美しい里です。しかし、この景観を作っていたササユリは近年、環境の変化により激減。そして町は少子高齢化や過疎化に悩んできました。
会では、ササユリ増殖と都市との交流を軸とした地域活性化のため、草刈などの整地、初夏の開花時期には「ササユリ鑑賞会」に京阪神などの大都市から90名ほどを受け入れるイベントを行っています。
北森さんは、都会から来る人たちを迎えることで、地元の人たちが地域の良さを再発見でき、その喜びが次の行動につながっていると言います。
そして、今後への思いについて「これから”新しい田舎の時代”が来る」「希望を持って、楽しく取り組む」と語り、将来的にも持続可能な活動にするため、無理をしない、都市や関連団体との連携を続ける、自ら考えて行動すること、などを課題として挙げられました。
最後に、宇陀市のマスコット入りクリアファイルなど、お土産にいただきました。ありがとうございました。
地域の皆さんが一体となってこの登録を喜ばれ、事務局職員である私に対しても「よく来てくれました!」と大変温かく歓迎してくださいました。
未来遺産運動に、またひとつ素晴らしいプロジェクトが仲間入りしました。
今後も、皆さまからの温かいご支援をお願いします!