プロジェクト未来遺産登録証伝達式 レポート
約30名の方が集合。エクスカーションに出発
三島市内を流れる源兵衛川は、昭和30年代半ば頃、都市化・工業化の進展や生活ごみや雑排水の流入により環境悪化が進行してしまいました。これに対して多くの市民が立ち上がり、源兵衛川の水辺再生活動に努力し、今では地域固有の生態系をもつ水辺自然空間が再生・復活しました。
昭和30年代の川の様子を見ると、このような素晴らしい川に復活できたことが信じられません。私は都市を流れる川で、こんなにきれいな環境が整えられている所は、これまで見たことがありません。改めてグランドワーク三島さんの活動に頭が下がる思いでした。
川沿いに掲示されている看板(昭和30年代の川の様子)
市内を流れる源兵衛川(本当にきれいな水でした。)
専門家の方にこの川に生息している魚や植物について話を伺いました。
午後1時から行われた登録証伝達式には、三島市長豊岡武士様、近隣のユネスコ協会を代表して沼津ユネスコ協会の皆様などが出席し盛大に行われました。未来遺産委員会からは古谷委員が出席し、今回の未来遺産登録に至った選考理由と祝辞が述べられました。伝達式終了後は、川の希少種保全フォーラムと題し、静岡県と山梨県の生き物保護活動について話題が提供され、座談会が行われました。
グラウンドワーク三島さんの活動を未来遺産運動としてこれから応援してまいりたいと思います。
登録証伝達式の様子
プロジェクト名:ドブ川化した川を市民力を結集して蛍が乱舞する清流に再生・復活
団体名:特定非営利活動法人グラウンドワーク三島
活動概要:水の都・三島」の清流を代表する源兵衛川は、昭和30年代半ば頃、都市化・工業化の進展や生活環境の変化に伴うゴミの投棄や生活雑排水の流入等により環境悪化が進行した。そこで多くの市民が立ち上がり、源兵衛川の水辺再生活動に努力した結果、ゲンジボタルやカワセミ、絶滅危惧種のミシマバイカモやホトケドジョウが生息する、地域固有の生態系をもつ水辺自然空間が再生・復活した。
現在、「源兵衛川エコレンジャー」の若者・市民の育成や、小学校での環境出前講座の開校等、生物多様性を維持する次世代の体制づくりを進めている。