未来遺産運動futureheritageitem

未来遺産運動ニュース’24年9月号

2024.09.02

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に83ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。

各地域の「プロジェクト未来遺産」 のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。


イベント情報

活動報告

1. 和白干潟を守る会/第14回「和白干潟の生きものやハマボウを見る会」

2. 若狭三方縄文博物館友の会 DOKIDOKI会/「縄文であそぼう!DOKIDOKI体験」

3. 阿波人形浄瑠璃平成座/徳島城博物館での子ども浄瑠璃公演

イベント情報


※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1. 第21回三石灯りの街

(開催日)9月14日(土)18時~21時

(エリア)岡山県備前市三石

Mプロジェクト協議会からのご案内

三石地区は古くから耐火レンガの原料であるろう石や耐火レンガ製造の町として栄えた歴史があります。その町の魅力を再発見する目的で、古くからある建造物を活用し、ロウソクの灯りで浮かび上がらせるイベント「第21回 三石灯りの街」を開催します。

今年のテーマは「メッセージ」です。地上絵では、ピクトグラムをモチーフに、男女のスタイルを中心にデザインします。

見る人がそれぞれに鑑賞し、感じたメッセージを持ち帰っていただきたいと思っています。

すでに使用済みペットボトルを再利用しての灯明づくりなどにも取り組んでいます。 皆さんのお越しをお待ちしています。

■チラシ

「第21回 三石灯りの街」案内

2. 秋の国際海岸クリーンアップ参加の「和白干潟クリーン作戦と自然観察」参加者募集

(開催日)9月28日(土)15時~17時

(エリア)福岡県福岡市

和白干潟を守る会からのご案内

和白干潟を守る会では毎月第4土曜日の15時から、和白干潟クリーン作戦と自然観察を実施しています。今月は定例活動に加え、JEAN(Japan Environmental Action Network )主催の秋の国際海岸クリーンアップに賛同し、ゴミの内容を調査し、問題点を参加者一人ひとりに気づいてもらいながら、改善する方策を探します。

学生や社会人など幅広い年代の参加を歓迎します。ご興味のある方は当日現地にお集まり下さい。

集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)

※西鉄電車唐の原駅下車 徒歩5分

参加料:無料 

3.「自然ウォッチング」参加者募集

(開催日時)10月6日(日)9時30分~14時

(エリア)愛知県瀬戸市(海上の森)

NPO法人海上の森の会からのご案内

4月~12月(8月除く)の第1日曜日の9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要

対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴

参加費:100円/人

少雨開催

■チラシ

令和6年度海上の森の会活動

活動報告


1. 第14回「和白干潟の生きものやハマボウを見る会」報告

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動

■ 和白干潟を守る会からの報告

ハマボウは、朝に咲いて夜にはしぼんでしまう1日花が特徴で、1本の木にたくさんの美しい黄色い花を付けます。河口や干潟など限られた地域に生育し、福岡県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類になっています。

7月20日(土)、関係者を含む28名が参加し、第14回「和白干潟の生きものやハマボウを見る会」が開催されました。21年前、当会メンバーが和白干潟南端の牧の鼻海岸で1本のハマボウを発見したことをきっかけにスタート。現在は、福岡市の呼びかけによる「和白干潟保全のつどい」の活動の一環として、福岡市港湾空港局と和白干潟で活動する市民グループの対話や協働の場にもなっています。

当日は、午後2時過ぎに香住ヶ丘公園を出発し、唐原川河口に移動。観察場所にはハマボウの群落が4カ所ほどあり、黄色い綺麗な花が咲いていました。群落地になっている海岸はめずらしいのですが、和白干潟では20年以上をかけて増殖し、あちこちに広がった群落を目にすることができます。

干潟の生きもの観察をしながら岩礁地帯をとおり、牧の鼻海岸に向かいました。途中、コメツキガニやケフサイソガニなどとの出会いがありました。牧の鼻海岸は、500本以上の大群落になっており、黄色い花が満開を少し過ぎた頃でした。山本代表から牧の鼻のハマボウの説明があった後、記念撮影を行い、最後にみんなでゴミ拾いをして現地解散としました。

参加者からは、「いろんな生きものが見られて楽しかった」、「初めて和白干潟に来て、色んな種類のカニがいたこと、カニのオス・メスの見分け方が分かった」などの感想が聞かれました。

詳しい内容や当日の写真は当会HPに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

2.「縄文であそぼう!DOKIDOKI体験」を開催しました

(プロジェクト名)若狭町の歴史遺産の縄文文化を全国へ

■若狭三方縄文博物館友の会「DOKIDOKI会」からの報告

当会では、若狭三方縄文博物館の夏季限定の体験講座の一つとして、今年も、7月27日と8月3日の2日間に渡り、当会主催「縄文であそぼう!DOKIDOKI体験」の中で丸木乗船体験を実施しました。縄文時代早期から晩期の低湿地遺跡であるユリ遺跡から出土した丸木舟を模したプラスチック製の舟を使用しています。

参加者は2人1組で舟に乗り込むと、縄文ロマンパーク脇のはす川を出発し、若狭湾国定公園に位置する代表的な景勝地、三方五湖の三方湖(みかたこ)・水月湖(すいげつこ)・菅湖(すがこ)の3湖を2時間ほどかけて周回。普段は行くことのできない湖上からの景色を堪能し、縄文時代にタイムスリップした気分を味わいました。

猛暑の影響で、午後に予定していた一般向けの部が中止となり、会員以外の参加者は少なかったものの、ご参加いただいた一般の方に新たに入会いただくなど、有意義な機会となりました。当会では、今後も会員同士が力を合わせ、楽しく縄文文化の魅力を発信していきます。

3.阿波人形浄瑠璃平成座/徳島城博物館での子ども浄瑠璃公演

(プロジェクト名)世界に伝えたい!!阿波人形浄瑠璃の魅力未来遺産プロジェクト

■阿波人形浄瑠璃平成座からの報告

阿波おどり期間中の恒例の行事として、8月13日に、徳島市立徳島城博物館にて、今年で25回目となる子ども浄瑠璃公演を行いました。

当日は、11時と13時半からの2回、平成座が指導している「平成座ジュニアクラブ」と「川内北小学校人形浄瑠璃クラブ」の子どもたちが、お庭の見える素晴らしいロケーションの舞台で「傾城阿波の鳴門~順礼歌の段~」を上演しました。猛暑の中でしたが、カナダ、アメリカ、韓国、東京、神奈川、京都など、国内外からいらっしゃったたくさんの方にご覧いただくことができました。

他にも、人形の遣い方や仕組みの説明に加え、演目や演者の紹介にあたる「口上(こうじょう)」や物語の語りを担当する「大夫(たゆう)」を実際に体験いただき、人形浄瑠璃の魅力にたっぷりと触れていただくことができました。カナダからのお客様が親指を立ててグーグーと言ってくださいました。

四半世紀に渡り、子どもたちとともに本公演を続けてこられましたこと、この場を借りて関係者の皆さまに感謝申し上げます。

未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を越えた新たなつながりを生み出し、日本全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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