未来遺産運動ニュース2025年3月号
日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。
各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。
イベント情報
1. 和白干潟を守る会/3月の和白干潟クリーン作戦と自然観察
2. 沼須人形芝居あけぼの座/春の例大祭 奉納公演 ~あけぼの座復活50周年記念~
3. 備中とと道トレイル推進協議会/備中とと道トレイルウォーク大会
活動報告
・和白干潟を守る会/「第26期和白干潟の自然観察ガイド講習会」報告
イベント情報
※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。
1. 「3月の和白干潟クリーン作戦と自然観察」参加者募集

(開催日)3月22日(土)15時~17時
(場所)福岡県福岡市
■和白干潟を守る会からのご案内
当会では毎月「和白干潟クリーン作戦と自然観察」を実施しています。干潟には、人が海や川に捨てたゴミなどが流れ着きます。唐原川河口近くの通称「海の広場」周辺のゴミを拾い、きれいになった浜辺で自然観察を楽しみます。
学生や社会人など幅広い年代の参加を歓迎します。ご興味のある方は当日現地にお集まり下さい。
集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
※西鉄電車唐の原駅下車 徒歩5分
※駐車場なし
参加料:無料
2. 春の例大祭 奉納公演 ~あけぼの座復活50周年記念~

(開催日)4月3日(木)開場13:00 開演13:30
(場所)群馬県沼田市沼須町696-1 沼須町農事研修所 ※砥石神社となり
■沼須人形芝居あけぼの座からのご案内
毎年4月3日に、拠点である沼須町の砥石神社にて奉納公演を行っています。2025年は、あけぼの座復活50周年、創作演目『小松姫物語』10周年を迎える記念の年です。『小松姫物語』は、歴史学の専門家などにもご教授いただきながら絶賛ブラッシュアップ中です。他に『寿式三番叟』、『壷坂霊験記 山の段』の計3演目を上演します。
昨年新たに加わった子どもたちの初々しくも堂々とした演技から、ベテラン座員の貫禄のある演技まで、ぜひ間近でご覧ください。
運が良ければ、桜が満開の季節。平日ではありますが、節目のスタートを見届けていただけたら幸いです。
入場料 無料
■チラシ
当団体SNSでも随時情報を発信していますのでぜひチェックしてみてください!
3. 「備中とと道トレイルウォーク大会」参加者募集

(開催日)下記のとおり
(場所)岡山県笠岡市、井原市、高梁市、小田郡矢掛町
■備中とと道トレイル推進協議会からのご案内
「備中とと道」は、岡山県の笠岡市金浦から吉備高原山中の吹屋へと続く全長60kmの山道で、一気に歩くのはなかなか大変です。このため協議会では、この道を実際に歩き、沿道の歴史や文化、自然に触れていただくことを目的に、「備中とと道トレイルウォーク大会」を開催しています。月ごとに異なるコースを用意し、歩き慣れたガイドがご案内します。途中、舗装道路が10kmほどにわたって続く場所もあり、そうした場所は伴走のバスに乗車する通称ハイブリッドウォークで進みます。
【開催予定日とコース】
・4月19日(土) 春らんまんの吉備高原をゆったり歩きます。
美星・三山→成羽 16.5km(バス+ウォーク/ 三山発9:00 所要4時間半)
・5月17日(土) 急坂を下る比較的ラクチンコースです!
吹屋→成羽 17.5km(バス+ウォーク/吹屋発9:00 所要5時間)
参加費:1名5,000円
※初回参加の場合は、別途会費1,000円がかかります。
申込期限:各開催日の1ヶ月前まで
お申し込み方法などの詳細はチラシをご確認ください。
■チラシ
活動報告
第26期和白干潟の自然観察ガイド講習会「伝えよう、和白干潟の鳥のこと!」報告

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動
■ 和白干潟を守る会からの報告
昨年12月22日に、「第26期和白干潟の自然観察ガイド講習会『伝えよう、和白干潟の鳥のこと!』」を開催しました。講師にお迎えした中村聡氏(日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリ 元レンジャー)より、鳥たちの観察の仕方や、自然観察ガイド活動で大事にしたいことについて、以下のようなポイントでお話しいただきました。
・鳥を観察する時は、単にカワイイ、キレイというだけでなく、興味を持続し、より関心を引き寄せるために、何をどうやって食べているか?嘴はどんな形か?どこにいるか?どんな歩き方をするか?水かきはあるか?など、いろんな角度で観察する。そうすることで、他の生きものとのつながりや生育環境への理解が深まり、守ろうとする意識に変化が生まれる。
・案内人は知識を披露するのではなく、参加者の観察のお手伝いをすることであり、いかに参加者の関心を引き出すかが大切。自然観察ガイド活動で大事にしたいことは、コミュニケーションをはかりながら、相手の活動のお手伝いをすること。
講義の後は、干潟に行き、鳥の観察をしました。お天気がよく、逆光でシルエットになった干潟の鳥たちは、影絵で種類当てをしているようで、より楽しい観察が出来ました。その後、会場のきりえ館に戻り、まとめや交流も兼ねて、和白干潟を守っていくために必要なことについてなど、話は尽きませんでした。これからの観察会の参考になる貴重なお話が聞け、大変有意義な時間になりました。
講習会の詳しい様子は当会ホームページに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心をもっていただくことで、地域を越えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。