未来遺産運動ニュース2025年4月号
日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。
各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。
イベント情報
4. 香川町農村歌舞伎保存会/第20回東谷農村歌舞伎祇園座公演
6. 備中とと道トレイル推進協議会/備中とと道トレイルウォーク大会
活動報告
和白干潟を守る会/2月の「和白干潟クリーン作戦と自然観察」報告
ピックアップ
事務局報告/孟子不動谷「生物多様性フォーラム」が開催されました
イベント情報
※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。
1. 「自然ウォッチング」参加者募集
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(開催日)4月6日(日) 9:30~14:00
※来月は5月4日(日)に開催
(場所)愛知県瀬戸市(海上の森)
■NPO法人海上の森の会からのご案内
3月~12月(8月除く)の第1日曜日9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?
集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要
対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴
参加費:100円/人
少雨決行
■チラシ
2. 第56回仁輪加コンクール

(開催日)4月12日(土)
(場所)岐阜県美濃市
■美濃市仁輪加連盟からのご案内
今年も「美濃まつり」(4月12日、13日開催)に合わせて、美濃市文化会館にて「第56回仁輪加コンクール」を開催し、13町内が独自の「仁輪加」を披露します。仁輪加は、江戸時代から続く伝統芸能で、風刺と洒落の利いた秀逸なオチのある即興劇です。
また、この日はコンクール会場だけでなく、うだつの上がる町並みやその周辺の13ヶ所でも会場が用意され、夕方頃から夜にかけて各会場で「仁輪加」を見ることが出来る特別な一夜となっています。大八車を引いてお囃子を響かせながら練り歩く様子も、風情があり見どころの一つですよ。
■チラシ
3. 4月の和白干潟クリーン作戦(「全国春のビーチクリーンアップ2025」および「2025干潟・湿地を守る日」参加イベント)参加者募集

(開催日)4月26日(土)15:00~17:00
(場所)福岡県福岡市
■和白干潟を守る会からのご案内
今月は定例の和白干潟クリーン作戦活動に加えて2つの活動を行います。
「全国春のビーチクリーンアップ2025」(JEAN主催)の趣旨に賛同し、海ごみの問題や実態を、多くの人に知ってもらうために、身近な場所に散乱しているごみを拾う活動を行います。
「2025干潟・湿地を守る日」(日本湿地ネットワーク:JAWAN主催)は今年で26回目です。全国の湿地保全と諫早干潟の復活を趣旨としています。
大勢の皆さんの参加お待ちしています。
集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
参加料:無料
4. 第20回東谷農村歌舞伎祇園座公演
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(開催日)4月27日(日)10:00~15:00
(場所)香川県高松市香川町東谷1550番地 平尾八幡神社境内
■香川町農村歌舞伎保存会からのご案内
香川県高松市香川町の東谷地区に江戸時代末期から伝わる伝統文化「農村歌舞伎祇園座」の、今年で20回目となる定例公演です。午前と午後の部に分けて、『弁天娘女男白波 稲瀬川勢揃いの場』をはじめとする全6演目を、小学生から大人までが熱演します。当日はYouTubeでのライブ配信も予定しております。この機会にぜひ香川町の伝統文化の魅力に触れてみませんか。
観覧料 無料
※現地駐車場無し。高松市立川東小学校運動場が駐車場となり、隣の香川総合センターより無料のピストンバスが運行されております。
■ポスター
5. 「日本三大くも合戦 横綱決定戦」参加者募集
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(開催日)5月4日(日) 9:00~
(場所)千葉県富津市富津1465 富津八坂神社
■富津フンチ愛好会からのご案内
千葉県富津市の「くも合戦」をご存じですか?戦うのは体長1cmほどの小さなクモ、フンチ(ネコハエトリ)。このクモは桜の咲く頃に繁殖期を迎え、オス同士がメスを巡って激しく争います。その習性を活かし、江戸時代から受け継がれてきた伝統の遊びが「くも合戦」です。
今年も5月4日に「日本三大くも合戦 横綱決定戦」を開催し、第24代横綱を決定します。子どもから大人まで楽しめるこの大会で、あなたも「クモ界の横綱」を目指してみませんか?観戦も大歓迎です!白熱のバトルを目の前で体感できるこの機会にぜひ、富津市で伝統の戦いを見届けてください!
参加費:無料
参加申込方法:当日AM9:00~AM9:30までに会場受付にて申込み
参加資格:ネコハエトリ(オス)を1匹用意できる方。ただし、前足がないクモは参加できません。
詳細は、ポスター及び当会公式ウェブサイトをご確認ください。
■ポスター
6. 「備中とと道トレイルウォーク大会」参加者募集

(開催日)5月17日(土)
(場所)岡山県笠岡市、井原市、高梁市、小田郡矢掛町
■備中とと道トレイル推進協議会からのご案内
「備中とと道」は、岡山県の笠岡市金浦から吉備高原山中の吹屋へと続く全長60kmの山道で、一気に歩くのはなかなか大変です。このため協議会では、この道を実際に歩き、沿道の歴史や文化、自然に触れていただくことを目的に、「備中とと道トレイルウォーク大会」を開催しています。月ごとに異なるコースをご用意し、歩き慣れたガイドがご案内します。途中、舗装道路が10kmほどにわたって続く場所もあり、そうした場所は伴走のバスに乗車する通称ハイブリッドウォークで進みます。
【開催予定日とコース】
・5月17日(土) 急坂を下る比較的ラクチンコースです!
吹屋→成羽 17.5km(バス+ウォーク/吹屋発9:00 所要5時間)
参加費:1名5,000円
※初回参加の場合は、別途会費1,000円がかかります。
申込期限:開催日の1ヶ月前まで
お申し込み方法などの詳細はチラシをご確認ください。
■チラシ
活動報告
2月の「和白干潟クリーン作戦と自然観察」報告

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動
■ 和白干潟を守る会からの報告
朝は風が無く時々雪がちらついてとても寒かったのですが、午後になりクリーン作戦が始まる頃には晴れてきました。代わりに風が強くなりました。
最初にゴミ回収の説明をしてから始めましたが、先日からの強い風で海が荒れていた時もあり、唐原川河口付近のアシ原には人工ゴミが沢山ありました。アシ原入口より唐原川河口付近までの広範囲に、アシの上に上がった草木がありました。その中には人工ゴミも交じっており、取り除くのに手間がかかりました。風に向って一輪車で運ぶのは大変でした。
今回は近隣の方や子ども連れの参加があり、うれしかったです。野鳥観察後に輪になって、本日の成果などをお知らせし、感想をお聞きしました。参加者からは「毎月清掃しているのに人工ゴミが多かった。」「小さなプラスチックゴミやたばこの吸い殻が多かった。」などの感想が聞かれました。 これまで、4年間クリーン作戦に参加してくれた九州産業大学の学生さん2名が、この春に無事卒業し社会人になるとのことで、表彰状を渡しました。今月もたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
当日の詳しい様子は当会ホームページに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
ピックアップ
【事務局報告】ビオトープ孟子「生物多様性フォーラム」が開催されました

(開催日)3月9日(日)
(場所)和歌山県紀美野町
(プロジェクト名)孟子不動谷生物多様性活性化プロジェクト
幼稚園児から大学院生まで、幅広い次世代の子ども・若者たちが一堂に会し、多様な動植物や昆虫たちのいのちが息づく里山・ビオトープ孟子での一年間の学習成果を発表をするフォーラムに、今年も協会連盟から参加しました。
幼稚園児は難しい生き物の名前や特徴を正しく言うことができ、小学生は研究者顔負けの調査結果を堂々と説明し、中学生は先輩の代から続くトンボ相のモニタリング分析結果を発表し、大学生・大学院生は基礎データが存在しない、自ら設定したテーマで生態調査に挑戦していました。保護者など地域の方も大勢集まり、楽しく活気あふれる学びの時間となりました。
発表者一人ひとりに対し、講師の鷲谷いづみ氏(東京大学名誉教授)、中島敦司氏(和歌山大学教授)より、専門的知見から、評価コメントや今後の研究のヒントとなる話が提供されました。それに聞き入る子どもたちのまなざしも印象的でした。「100年後の子どもたちに守り伝える」という、未来遺産運動が目指す理想的な取り組みを目にすることができました。
未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を越えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。