【一杯のスプーン・報告】アフガニスタンの病院から
2022.02.14
政変から半年が経過したアフガニスタン・カブールの病院から、一杯のスプーンによる活動について写真を添えて報告します。
担当医師よりメッセージ:
「日本もコロナの感染拡大が厳しい中、支援を続けてくださりありがとうございます。
銀行からの現金引き出しは、今も週1度・預金額の5%という厳しい上限がありますが、少なくとも途切れずにできています。薬などの納入業者も、後払いに協力してくれます。
治安は良いとも悪いとも言えません。いつ何が起こるか誰にも分からないので。私としては、どちらかといえば良い方だと思っています。
経済状況は最悪です。食べ物も、仕事も、電気もなく、気候は今極寒です。それでも毎日のように、大勢の患者さんが雪の日でもたくさん見えます。早く、すべてが普通に戻ってほしいと願っています。」
アフガニスタンでは、通貨下落や物資不足によるインフレに見舞われています。病院から提供された物価リストによると、配布食糧にも入れている米・豆類・食用油・砂糖・ビスケットが昨年4月から今年2月で約40%上昇し、燃料に至っては2倍以上になっています。
教育活動の再開状況や、実際のタリバンの教育への対応を見極めるには、まだ時間がかかります。その間、一杯のスプーンでは、少しでも人びとが困難に立ち向かう心と体を支えていけるよう、活動を続けてまいります。
今後も、皆さまからの温かいご理解とご支援をよろしくお願いいたします。