【インド】 寺子屋の補習クラスで新学期はじまる
インド・ゴカックの寺子屋で行われている補習クラスは、8月から新学期が始まりました。
この補習クラスは、公立小学校の4年生から6年生のうち学習速度が遅い生徒や出席率が低い生徒など、非識字者になってしまう可能性がある子どもを対象としたクラスです。学校での勉強の遅れを取り戻し、中途退学させないことを目的にしています。昨年度は、1289人が補習クラスに参加し、1239人(96%)の生徒が終了試験に合格しました。
現在、全45軒の寺子屋でクラスが実施されており、およそ1300人の生徒が学んでいます。授業は月曜日から土曜日の6日間。時間は19:00~21:00までの2時間。寺子屋の有給スタッフである寺子屋事務員が専門家からの研修を受けながら授業を担当しています。
寺子屋では、公立小学校の校長先生から対象となる生徒のリストをもらい、寺子屋での補習クラスに来てくれるようソーシャルモビライザーや村の人びとが親や子どもに呼びかけています。クラスを受講した生徒の多くが、小学校での成績が向上しています。
2002年に寺子屋がはじまった当初は、学校に行けない子どものためのクラスを実施していました。しかし、小学校の数が増え、学校に通える子どもの数は大幅に増えた結果、寺子屋のクラスは中途退学を防ぐ補習クラスに変わっていきました。このように、寺子屋の活動は時代や地域のニーズに応じて変化しながら、地域の子どもたちの学力向上に欠かせない存在になっています。
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