世界寺子屋運動terakoyaitem

アンコールトム郡タトラウ村に9軒目の寺子屋誕生!

2012.04.20

cam5_0419.JPGバンテアイスレイ郡のスラックバーブ村で、先月24日にアンコール寺子屋プロジェクト8軒目の寺子屋の誕生をお祝いしたところですが、続いて9軒目の寺子屋が、アンコールトム郡スバイチェックコミューンタトラウ村に誕生し、4月6日に開所を盛大に祝いました。この2つの寺子屋はほぼ同時期に建設が進められ、約2週間違いで開所式典を行いました。

 

cam_0419.JPG

当日は、シェムリアップ市内の芸術文化学校の生徒たちが、タトラウ村の伝統音楽隊の演奏に併せて、アプサラの舞踊や村の収穫を祝うダンスなどを披露し、集まった人たちを魅了しました。

 

cam2_0419.JPG   cam3_0419.JPG  

また式典の最後には、全富士通労連の皆さんが村人に向けて手作りの紙芝居をクメール語で(!)披露しました。ゆっくり、でもはっきりとした口調でクメール語を話す日本人たちの姿にカンボジアの村の人たちもびっくり。子どもも大人も夢中になって聞き入りました。

cam4_0419.JPG

 アンコールトム郡は、1970年代から2000年初頭まで、クメール・ルージュ(ポル・ポトの兵士)が戦闘を繰り広げていたため、シェムリアップ州の中でも特に平和復興が出遅れた地域です。この地域の4割以上の人が教育を受けられないまま大人になり、貧困に苦しんでいます。

開所式典を迎えたタトラウ村では224人の大人が読み書きできず、6年生を終えられずに学校を中途退学してしまった子どもたちが30人近くいます。こういった課題を解決するため、タトラウ村の寺子屋では成人向けの識字クラスのほか、学校を中途退学した子どもたち向けの復学プログラムを行う予定です。村の人たちに選ばれた寺子屋運営委員会メンバーが中心となり、いよいよ貧困の連鎖を断ち切るための寺子屋運動を開始します。

cam6_0419.JPG 

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

mail magazine