カンボジアの新学期がスタートしました!
カンボジアでは11月1日、寺子屋での識字教室が始まりました。
今年は10件の寺子屋で計40クラスの識字教室が実施されています。
村の寺子屋運営委員が週に2回、識字教室の進行を見守っています。委員は、通ってくる生徒の様子や、先生の授業の進め方などを確認しています。村の人たちはとても協力的に寺子屋運営に関わっています。カンボジア事務所のブッダ所長からも、村人が寺子屋の運営に積極的に参加しているとの報告が来ています。
8つの幼児教室も始まりました。カンボジアの農村地域では、学校に行けないまま大人になり、読み書きできない人が多いのが現実です。そのような家庭の多くは、貧しいため、子どもたちは小さい頃から両親の手伝いをしなければなりません。そのため、勉強をする習慣もつきません。小さい頃から勉強の習慣をつけることは、子どもたちにとてとても大切なことです。
コックスロック寺子屋の幼児教室では、運営にあたって1つの課題がありました。2007年に建設されたこの寺子屋は、他の寺子屋に比べて少々規模が小さいのです。そのため、これまで幼児教室は小さな図書室で運営されてきました。しかし、狭い図書室は元気いっぱいの子どもたちにとっては学びにくく、教師にとっても教えにくい環境でした。そこで、寺子屋運営委員は、部屋の拡張を希望していました。コックスロックの寺子屋は、村の象徴ともいえる立派な木のすぐ側に立っています。現在、現寺子屋の壁とこの木の間に、部屋を増設中です。高さ70cmほどまでレンガを積み、屋根とこのレンガの間に竹を組みます。新しい部屋が出来上がれば、幼児教室に通う子どもたちの笑顔が見られることでしょう。
寺子屋も村人のニーズに合わせて進化しています。引き続き、皆さまからのご協力をお待ちしています。