カンボジアの新規寺子屋 スレ・クバーブの開所式
2016年3月22日(火)、カンボジア・シェムリアップ州アンコールチュム郡 スレ・クバーブコミューン ロンダス村に、15軒目の寺子屋となる「スレ・クバーブ寺子屋」の開所式が行われました。
このロンダス村はシェムリアップ市街地から車で、片道約2時間かかるところにあります。スレ・クバーブコミューンの中に11の村がありますが、寺子屋のあるロンダス村を含め、5つの村に小学校がありません。貧困だけでなく、学校が遠いなど理由で、小学校の中途退学が後を絶たない地区です。
「スレ・クバーブ寺子屋」の開所式には約600人の村人が集まり、カンボジア政府教育・青年・スポーツ省をはじめ、シェムリアップ州やアンコールチュム郡などから多くの来賓を迎えました。そして日本からも間瀬雅晴日本ユネスコ協会連盟理事が、また、成田ユネスコ協会、富里ユネスコ協会から計3名が遠路かけつけ、開所式を共に祝いました。
シェムリアップ州のパウ・ピーセット副知事からは、「寺子屋の完成にあたり、日本の大勢の支援者の皆さまに感謝します。寺子屋という場所があることで、今まで学ぶことが出来なかった人が学ぶことができます。また、子どもが中途退学しても、ここで勉強すれば、将来より良い仕事につく道が開けます。本当にありがとうございます」という感謝の声をいただきました。
選挙で選ばれた12人の寺子屋運営委員をはじめ多くの村人たちが、この寺子屋の完成を心待ちにし、当協会連盟による寺子屋運営に関わるさまざまな人材育成のトレーニングを受けてきました。
7月頃から、識字クラスなどさまざまなクラスの開始が予定されています。今後は村の人びとが、その準備を進めます。クラスはいくつ開くか、職業訓練や収入向上プログラムは何が良いかなど、具体的な内容について話し合いを行います。