カンボジア・1年間寺子屋で学んだ子どもたちからメッセージが届きました
昨年、「倉木麻衣・みんなでカンボジアに寺子屋を建てよう!プロジェクト」のご支援で誕生したトレイニョル寺子屋は、2月に1周年を迎えました。
この1年、識字クラス、幼稚園クラス、復学支援クラス、図書館活動、マイクロクレジットの各活動とともに、教員研修や、村のボランティアからなる「寺子屋運営委員」のための研修も行われました。1年目の寺子屋ながら、日本からのスタディツアー受け入れもあり、子どもから大人まで、さまざまな学びと交流を経験しました。
寺子屋を代表して、復学支援クラスで学ぶ子どもたちからメッセージが届きました。
アン・ソムエンさん(13歳)
「トレイニョル寺子屋で勉強できて、とても嬉しいです。小学校を辞めてから、私はもう学校に戻ることはないと思っていました。両親はタイに出稼ぎに行っているので、私たち兄弟はおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしています。家では、水汲みや食事づくりをします。寺子屋のクラスは、みんな仲が良くて楽しいです。私は、特に仲のいい子が5人います。寺子屋の復学支援クラスは、2年通って卒業できたら中学校に進めるので、最後まで頑張ります。」
ロイ・サランさん(14歳)
「このクラスで学ぶことができて嬉しいです。小学校は6年生まで進級できたのですが、1年半前に中途退学してしまいました。父を亡くしたので、母と6人の兄弟とで暮らしていて、収穫の時期は家族みんなで仕事します。勉強は大変なこともあるけれど、学ぶことが好きです。近くに英語を無料で教えてくれる人がいて、英語が少し話せます。寺子屋の授業の中で、特にクメール語(国語)が好きです。将来は先生になりたいです。」
サー・コムサー君(14歳)
「クラスの代表をしています。役割は、授業開始の挨拶や声かけなどがあります。寺子屋に来るのは好きです。教材や勉強道具があって、友達もできたからです。いつも早めに来てサッカーをします。両親が別れてから父は再婚して、母はタイで出稼ぎをしているので、おじいちゃんたちと住んでいます。寺子屋ではアンコール遺跡の塗り絵の授業があって、『タ・プローム』について教わったのが面白かったです。行ったことがない遺跡がたくさんあるので、行ってみたいです。」