カンボジア・17軒目の寺子屋建設中!
カンボジアでは現在、シェムリアップ州スレイ・スナム郡スラエン・スピアン コミューン スラエン・スピアン村で17軒目となる寺子屋が建設中です。
スレイ・スナム郡は、市街地から車で約2時間離れた遠方にあり、これまで唯一寺子屋がない地域でした。ここが完成すると、州内全12郡にそれぞれ1軒以上の寺子屋ができることになります。
建設中のスラエン・スピアン寺子屋(12月上旬)
寺子屋を建設することになったスラエン・スピアン村では着々と準備が進んでいます。10月には、寺子屋の運営にあたる「寺子屋運営委員」12人が住民による選挙で選ばれました。
寺子屋説明会・運営委員選挙には村人120人が集まった(10月)
建設現場で打ち合わせをするカンボジア事務所スタッフと寺子屋運営委員
この地域では4割近い村人が貧困層(1日1ドル以下の収入で生活する人)にあたります。6~14歳の人口をカバーする数の学校があるにもかかわらず、貧困などのため全体の約13%にあたる343人の子どもが学校に通っていません。
15歳以上の成人非識字率は約10%(519人)ですが、従来の政府や他団体の支援で、文字の読み書きや職業訓練はありませんでした。寺子屋は、学校に行けない子どもだけでなく、大人たちにとってもさまざまなスキルを身につける場であり、村の発展に向けて大切な役割を果たすことが期待されています。
開所式は2018年4月上旬を予定しています。
皆さまからの「世界寺子屋運動募金」「書きそんじハガキ・キャンペーン」へのご協力を、引き続きよろしくお願いします。
完成予想図