カンボジア「スラエン・スピアン寺子屋」オープン!シェムリアップ州全12郡に寺子屋完成
2018年3月29日(木)、カンボジア・シェムリアップ州スレイ・スナム郡スラエン・スピアン コミューン スラエン・スピアン村にて17軒目の寺子屋完成を記念して、開所式が行われました。式典には、大勢の村人に加え、首都プノンペンからも教育省の来賓やNGO団体などの関係者が参列し、盛大なものとなりました。
寺子屋外観
スレイ・スナム郡は、シェムリアップ州の全12郡のうち、唯一これまでに寺子屋がありませんでした。世界遺産アンコール・ワットのある市の中心部から、車で約2時間離れたこの地域は、貧困層の割合が高いうえ学校が少ないため、コミューンに住む子どもの約13%が学校に通っていません。また、図書館がなかったため、寺子屋の図書室が村で初めての公共図書館になります。
村の子どもたちも大勢集まり、寺子屋という新しい施設に興味津々
カンボジア政府教育・青年・スポーツ省からの来賓・リエン・セン・ハック氏は、祝辞の中で「我が国にとり、識字、職業訓練、中途退学児童生徒への教育などが可能な『ノンフォーマル教育』は、学校教育と同じくらい重要です。」と強調し、長年の日本からの協力と友情への感謝の意を述べました。
伝統舞踊「アプサラダンス」が、寺子屋成功への願いをこめて披露されました
スラエン・スピアン寺子屋では、4月中旬のカンボジアのお正月が明けたら本格始動します。
一人でも多くの人が教育を受ける機会に恵まれ、寺子屋がコミュニティ発展の拠点として、地域の人びとに大いに活用されることが期待されます。
引き続き、世界寺子屋運動へのご支援をよろしくお願いいたします。