【活動報告】カンボジアでワリン寺子屋が完成!
カンボジアにおける世界寺子屋運動「アンコール寺子屋プロジェクト」で2023年2月に、21軒目の寺子屋となる、「ワリン寺子屋」が完成しました。
新しい寺子屋が建設された場所は、世界遺産アンコール遺跡群のあるシェムリアップ市街地から北西約100キロに位置するワリン郡ワリンコミューンです。
51,000人、11,000世帯が生活し、90%以上の人が農業で生計を立てていますが、約20%の人が貧困層です(2022年データ)。その原因は、1993年まで続いた内戦の影響で教育を受けることができなかった人が多く、適切な農業の知識や技術が不足しているため、耕地面積の4割でしか稲作が行えていないことです。
学齢期である6-14歳の子供のうち14%(500人)は学校に行っておらず、成人の約8%(460人)は読み書きができません。 寺子屋では、現地の教育省と連携しながら幼稚園や小学校クラスのほか、成人に対して学びの土台となる識字クラスを実施します。子どもたちの憩いの場である図書館は、地域の情報センターとしての役割も担います。さらに、地域住民の収入向上を目指して、小口融資事業や米銀行、養牛などの事業も実施予定です。
開所式では、寺子屋関係者だけでなく、シェムリアップ州内の行政や教育関係者、地元住民や近隣の小学生や教師など、400人以上が集まる盛大なものになりました。
このワリン寺子屋をはじめ、寺子屋の建設・運営は、日本の多くの方々の支援で成り立っており、各寺子屋には募金者の企業・団体名を記した募金者銘版が飾られています。加えて、世界寺子屋運動を学んで書きそんじハガキ回収活動を呼びかけるリーフレットを作る学習活動「寺子屋リーフレット制作プロジェクト」に参加した学校名が記載された銘板も作られます。
児童・生徒たちが識字問題を学び、自分たちにできることを考えて、行動に移したことが、国際協力の一助となります。今年度も「寺子屋リーフレット制作プロジェクト」の参加校を募集しております。探究活動や国際理解教育にも役立つ内容となっていますので、奮ってご参加ください。
詳細はこちら:【参加校募集】 寺子屋リーフレット制作プロジェクト2023 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 (unesco.or.jp)
引き続き、世界寺子屋運動へのご協力をお願いいたします。
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