【活動報告】ネパール寺子屋プロジェクト 小学校クラス
2024.04.30
「ネパール寺子屋プロジェクト」では、学校にも行けず、家のために働かなければならない子どもたちを対象にした教育プログラムを実施しています。
ネパールは、経済的にアジアで最も貧しい国の一つに数えられます。国内の平均年収は約8万円と非常に低く、特に農村部では不安定な気候による農作物の不作が住民の生活を一層困難にしています。この経済状況は教育の機会にも影響を及ぼし、多くの子どもたちが学校教育を受けることができません。
このような状況を改善するため、2002年より私たちは現地のパートナーと協力して、教育を受ける機会を逃した子どもたちや学校を中途退学した子どもたちを対象に支援を行っています。
ルンビニの南部では、小学校に通ったことがない、または新型コロナウイルスの影響で学校を中途退学した子ども681人を対象にしたクラスが設けられています。新しく始まったクラスでは、ネパール語や算数など4つの基本科目を週6日間学ぶ2年間のカリキュラムを提供しており、通常の教科だけでなく、農業や伝統文化を学ぶ課外授業も組み込まれています。
生徒たちはクラス修了後、テストの結果に応じて公立の小学校高学年や中学校に進みます。教育を通じて彼らの将来の選択肢を広げ、地域社会の持続可能な発展に寄与することが私たちの目標です。
ネパールの子どもたちにとって、教育は単に知識を得る場所ではなく、彼らの人生を変える力を持っています。私たちはこれからも、彼らの未来を築くための支援を続けていきます。
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