世界寺子屋運動terakoyaitem

【寺子屋リーフレット制作プロジェクト】教員対象キックオフミーティングを開催しました

2024.09.09

日本ユネスコ協会連盟は、小学校・中学校・高等学校の児童生徒を対象に、国際理解教育・情報教育を推進する「寺子屋リーフレット制作プロジェクト」を実施しています。

本プロジェクトでは、貧困や紛争の影響で学校に通えない子どもや、教育を受けられなかった大人に学びの場「寺子屋」を提供する「ユネスコ世界寺子屋運動」をテーマに、非識字問題を中心とした世界の教育課題について学びます。

リエンダイ寺子屋での授業に参加する生徒たち。彼らは熱心に学んでいます。

国際連合は、識字率向上と教育の重要性を啓発するため、毎年9月8日を「国際識字デー」、続く9月9日を「教育を攻撃から守るための国際デー」と定めています。これらの国際デーを前に、本プロジェクトの教員対象キックオフミーティングを、2024年8月31日(土)14:30~16:00にオンライン(Zoom)で開催しました。

ミーティングでは、高校生カンボジアスタディツアーに参加した高校生2名による、カンボジアでの寺子屋の様子や農村の生活についての報告が行われました。その一部を紹介します。

千葉県立千葉東高校から参加したReo M.さんは、「寺子屋で勉強に励む子どもたちや、村全体が一体感を持って生活している姿を見て、勉強への取り組み方や人とのつながりについて多くのことを考えるきっかけになった」と、現地で感じたことを中心に報告しました。

Miyu N.さんの発表スライド

また、東京学芸大学附属国際中等教育学校から参加したMiyu N.さんは、「現地で識字教育を受けている大人たちが、『字を読めないことは目が見えないようなものだ』と言っていたのが印象的だった」と述べ、識字教育の重要性や、日本とカンボジアの教育環境の違いについて報告しました。

リエンダイ寺子屋での授業風景

ミーティングに参加した先生方からは、高校生たちの体験や考えに関する多くの質問や感想が寄せられました。スタディツアー参加者による報告書は、ニュースレターとして連載形式でウェブページに掲載されています。現在、第一回が公開中ですので、ぜひご覧ください。

寺子屋プロジェクトに参加した子どもたちとスタディツアー参加者との集合写真

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ニュースレター第一回はこちら

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