カンボジアの寺子屋よりメッセージ(識字クラス編)
2020.04.24
前回ご紹介した、カンボジア寺子屋の復学支援クラス卒業生のメッセージに続き、識字クラスの卒業生からのものも届きました。
識字クラスは2019年度、合計20クラス開かれ、15歳以上の成人501人が参加しました。
クラスでは、カンボジアの公用語であるクメール語の読み書きの基本や、算数を学習します。
期間は、1日3時間・週6日・約6か月間。日中は家事や農作業で忙しいため、授業は夕方から夜間に行いました。
カンボジアの成人識字率は改善を続けていますが、最新のデータで約80.5%(UNESCO UIS)です。
15歳以上の5人に1人が非識字者に該当し、そのうち約2/3が女性と言われています。
多くが、貧困を主要因とするさまざまな事情で、子どものころに学校に通えず、あるいは中途退学し、教育を受ける機会が十分に得られずに大人になった方々です。
識字クラスによって、日ごろの仕事(農作物の売り買いなど)で不自由しなくなるなど、生活に密着した場面で効果が生まれています。
更に、雑貨店や仕立て屋を開くなど、クラスで得たスキルやアイディアをもとに、新しい仕事を始めることができた卒業生も多くいます。
学習者本人はもちろん、その家族の生活の助けにもなり、子どもたちが学校に通える環境づくりに大いに役立っています。
現在はカンボジアでも新型コロナウイルス感染拡大への警戒が強まり、状況を見ながらの活動となっていますが、引き続きのご支援のほどよろしくお願いいたします。