第5回こどもの未来共創ワーキングチーム会合を開催(宇部市)
山口県宇部市と公益社団法人日本ユネスコ協会連盟との包括的連携協定(2023年9月)に基づき、こどもの未来共創ワーキングチーム(以下、ワーキングチーム)が設立されました。このワーキングチームは、宇部市の企業や教育機関、学生団体、子ども支援団体で構成されています。2024年9月30日、第5回会合を開催し、これまでの活動報告や今後の計画について意見交換を行いました。
「こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律」 について
2024年6月に一部改正されたこの法律について、改正のポイントが共有されました。
第一条では、「この法律は、貧困により、こどもが適切な養育及び教育並びに医療を受けられないこと、こどもが多様な体験の機会を得られないことその他のこどもがその権利利益を害され及び社会から孤立することのないようにするため、(中略)こどもの貧困の解消に向けた対策に関し、基本理念を定め、国等の責務を明らかにし、(中略)こどもの貧困の解消に向けた対策を総合的に推進することを目的とする。」と体験機会の重要性が述べられています。ワーキングチームの方向性としても、今後も体験支援を継続していくことで一致しました。
第4回会合(6月)以降に実施したプログラムの報告
・8/3(土) 「市長室見学会」
・8/3(土) 「レノファ山口FCサッカー観戦」
・8/8(木)~9(金) 「夏休み体験旅行(福岡バスツアー)」
・8/22(木) 「ファーストリテイリング職場訪問&職業体験」
各プログラムの主催者より、実施概要や参加者の声、改善点等の報告があり、ワーキングメンバーからは「福岡旅行でのキャンパスツアーが好評だったとのことで、来年度は地元の山口大学で大学体験を行いたい」「こどもたちにとって、大学生などのボランティアと話をする機会がとても大切だとわかった。来年度も、こどもたちがいろいろな人と接点を持つことのできるプログラムを作りたい」といった、次年度を見据えた感想が述べられました。
体験プログラムの実施計画について
10月の「わくわくDAYキャンプ」、11月の「プログラミング教室」、12月の「 わくわくクッキング(クリスマスケーキを作ろう)」等について、それぞれの実施計画を協議しました。
2025年度に向けて
ワーキングチームの来年度の方向性として、「体験に参加したこどもの中で、更なる支援を必要としているこどもたちを居場所や学習支援につなげ、継続的に地域がこどもたちを見ていけるようにしていきたい」「地域の中の様々な活動をうまく結びつけて『地域包括』の輪を広げたい」「今年度実施が少なかった中学生向けプログラムを増やしたい」等、多くの意見が述べられました。
今回の会合も、それぞれの立場から様々な感想・意見が出され、大変有益な会合となりました。これを踏まえ、今後の体験活動や来年度に向けての計画づくりを進めてまいります。
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